【子ども記者通信】三山の誇り「下総三山の七年祭り」(三山東小学校 峰島航ノ介さん)

更新日:令和4(2022)年9月22日(木曜日)

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三山東小学校子ども記者

 皆さんは「下総三山の七年祭り」を知っていますか。下総地方を代表する寄合い祭りで船橋市の三山にある二宮神社を中心に、数えで7年ごとの丑年と未年の9月に小祭が1日間、11月に大祭が3日間にわたって行われます。千葉県の指定無形民俗文化財にもなっています。
 この祭りは、藤原時平の子孫が久々田(現在の菊田神社/津田沼)に流れつき、三山の神社(現在の二宮神社)の神主として住みついたという伝承があります。周辺の9社はそれぞれ時平の一族と結び付けられ、二宮神社は父、八王子神社は末息子、菊田神社は伯父、大宮大原神社は叔母で仲人、子安神社は母、子守神社は子守、三代王神社は産婆、時平神社は長男、高津比咩神社は姫君とされています。また一説には、千葉一族の馬加康胤(まくわりやすたね)の妻が二宮神社など4社に安産祈願した事が由来とされています。
 そこで二宮神社の方にお話を聞きました。
 小祭は、二宮神社の神輿のみで三山の町内を練り歩き、帰還後、社殿の中に神輿を入れて参拝するのが見所です。すごく重たいので、落とさないように下げて運ぶのに苦労するみたいです。
 大祭は、4神社(二宮、子安、子守、三代王)の神輿が集まって、小さな男の子と女の子がハマグリの交換をする、ごく一部の人しか入れない神聖な儀式があります。大祭の初回に、昔は、二宮神社の方が鷺沼の海岸で禊をしていました。海水が冷たく、しんどかったそうです。今はアサリが入った水で手を洗って身を清めているそうです。
 また、祭りの準備はすごく大変です。町中に細い縄に紙を付けた「紙垂」を張り巡らせたり、神輿のメンテナンスをしてもらったり、神輿の担ぎ手の休憩所の確保や軽食の手配をしたりします。でも、後援会や地域の方々、神社の人たちもこの七年祭りを大変誇りに思っていて、一致団結し絆がうまれるので、苦ではないそうです。
 最後に僕が下総三山の七年祭りを記事にした理由は、5才の時に見た神輿に感動したのを覚えていて、大人になったら伝統ある祭りで担ぎ手として参加したいと思っているからです。皆さんもぜひ5年後の七年祭りを見に来て下さい。
(令和4年9月5日投稿)

二宮神社へ取材に行きました

(二宮神社へ取材に行きました)

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