【子ども記者通信】動物愛護指導センターに行って来ました(芝山東小学校 濵川 雄大さん)
みなさんは、動物愛護指導センターを知っていますか。
僕は、これまでその存在をあまり知りませんでした。飼っている猫が亡くなった時、母から「猫を探すなら、動物愛護指導センターで保護されている猫の里親になることもできる」と聞き、興味を持ちました。
そこで、動物愛護指導センターがどのようなところなのかを調べるために、実際に取材に行ってみました。
玄関を入ると、飼い方に関するパンフレットや掲示物、センターから卒業した動物の写真などがたくさん並んでいました。ガラス越しの部屋には三匹の猫が収容されていて、観察することができました。センターの中は、私が猫を病院へ連れて行ったときに見た動物病院に似ていて、ワクチン接種や治療を行うこともあるそうです。
処置室や手術室も整っており、獣医の方から、動物の収容や野良猫問題などについて詳しくお話をうかがいました。ケージの中も清潔に保たれていて、動物たちが大切に扱われていることが伝わってきました。
ケージには収容された地域名が書かれており、私の住む芝山地区で収容された猫もいました。身近な地域でもこうした活動が行われていることを知り、とても驚きました。
人に慣れていない猫は、ここでトレーニングを受けてから里親を募集したり、保護団体へ引き渡されたりするそうです。
犬の場合は、迷子になっても飼い主が迎えに来ることが多いため、見学に行った日は収容されている犬はいませんでしたが、卒業した犬の写真やエピソードを見せていただきました。獣医の方は、たくさんの犬や猫のお世話をしており、動物たちを心から大切に思っていることが伝わってきました。
動物愛護指導センターでは、迷子の動物や飼い主のいない動物の収容をしています。猫は、多頭飼育崩壊や鳴き声・臭いの苦情などにより、地域の人からの通報で収容されることが多いそうです。
最近は数が減ってきてはいるものの、病気やけがが重く、治療が難しい場合には、これ以上苦しまないように殺処分を行うこともあると聞きました。
「可愛いから」といって野良の動物にむやみにエサをあげると、繁殖してしまい、結果的に動物を不幸にしてしまうこともあります。
私たちにできることは、野良の猫や犬を見かけても無責任にエサを与えず、そして、ペットを「一度飼う」と決めたら、最後まで責任を持って面倒を見ることだと感じました。
今回の見学を通して、命を預かるということの重さと、私たち一人ひとりの意識の大切さを改めて考えるきっかけになりました。
(令和7年10月29日投稿)
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