船橋市立
三咲小学校
- 〒274-0805千葉県船橋市二和東5-39-1
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平成27年度の研究
平成27年度の研究<算数科 >
はじめに
学習指導要領が目指すものは、これからの知識基盤社会において必要な基礎的・基本的な知識の習得,思考力・判断力・表現力等の育成,学習意欲の向上や学習習慣の確立である。
それを踏まえて算数科では,
○算数的活動(身体や具体物を使う活動や課題について考えたり,発展的に考えたりする活動,考えを表現したり説明したりする活動)を通して児童が主体的にとりくむ態度を育てること
○数量や図形についての基礎的・基本的な知識及び技能を身に着けること
(暗記や形式的なものでなく,数量や図形の意味をとらえ,納得できるようにすること)
○日常の事象について見通しを持ち筋道を立てて考え,表現する能力を育てること
(算数の学習の中で具体物を用いたり,式や図・グラフ等を用いて自分の考えを表現する活動を取り入れたりすることで,日常でも見通しをもって考えたりする力をつけること
○算数的活動の楽しさや数理的な処理のよさに気付くこと
○進んで生活や学習に活用しようとする態度を育てること
を教科の目標としている。(小学校学習指導要領算数編解説より)
また千葉県でも、
「子どもたちに基礎的・基本的な知識・技能を習得させ、それを活用して課題を解決するために必
要な思考力・判断力・表現力、主体的に学習に取り組む習慣や学ぶ意欲をはぐくむ」ことが目指されている。(千葉県教育委員会HPより)
船橋市では現在,
(1) わかる・できる喜び…問題解決学習をしていく中で,算数の学びの楽しさを追求する研究(関心・意欲の育成)
(2) 自分の考えを持つ子どもの育成…思考し判断する力とそれを表現するための指導法の研究(論理的思考力の育成)
(3) 基礎基本を定着させるための指導方法…少人数指導や習熟度別指導を取り入れた学習形態を考えた研究
(4) その他の教材開発・評価方法の研究,全学年を通した学習の規律について
などの研究が行われている。三咲小学校でも,子どもたちの実態に合わせ、彼らにとって算数の学習が楽しく,主体的に学ぶものになってほしいと考える。
1.研究主題
子どもにわかる楽しさ・できる喜びを味わわせる授業作り
~基礎基本の定着を図る算数科指導を通して~
2.研究主題設定の理由
★本校の学校教育目標
心豊かで、自ら学ぶ力を持ち、たくましく生きる子どもの育成 思いやりのある子ども・自ら考える子ども・たくましい子ども |
本校の研究が算数科に移行した背景には,子どもたちに対する,「学習のきまりを身につけさせ,学級経営につながる教科の指導がしたい」「基礎・基本の力をつけたい」「できる喜びを味わわせたい」「主体的に学ぶ姿勢を持たせたい」といった教師の思いがある。そこで,算数科の学習において基本的な学習規律を整え、基礎的な知識や技能を身につけさせることを通して,それらをもとに学習を進めていく態度を育てる。そして,問題解決のために既習事項を活用し,試行錯誤を重ねたり,自分の考えを持つことができたりすることで,「わかる楽しさ」を味わえるだろう。また,自分の考えが正しかったり,より早く合理的に解くことができるようになったりすれば,「できる喜び」を持ち,より意欲的に学習することができるだろう。
これらのことから,本主題は教師の思いを実現し,学校教育目標の具現化にもつながるものと考え設定した。
3. 研究の具体
(1) 目指す児童像
(2) 年間計画
月 |
活動内容 |
---|---|
4 |
|
5 |
学力テスト・意識調査の実施と取りまとめ(29日〆切) 教員意識調査実施・課題の洗い出し〔全体5/15〕 |
6 |
目指す児童像にむけた手立て(全体・ブロック別) ・指導案の形式等研究の方向性の検討〔推進6/19〕 |
7 |
研究全体会7/3 |
8 |
学年・ブロック(研究授業・指導案検討) 職員研修(講師の先生による講演) |
9 |
〃 推進委員会(成果と課題について) |
10 |
(仮)高学年ブロック研究授業&事後研究10/26 |
11 |
(仮)中学年ブロック研究授業&事後研究11/12 |
12 |
(仮)低学年ブロック研究授業&事後研究12/17 |
1 |
推進委員会(紀要のまとめについて)1/21 |
2 |
今年度のまとめ・次年度の方向(推進委員会)2/4→全体会2/18 紀要の作成→綴じ込み2/25 |
3 |
紀要の配布 |
(3) 研究組織
(1)研究全体会…研究の全学年に関わる内容の協議を行う。
(1)構成 全職員
(2)研究推進委員会…研究の方向性や各ブロックで進める内容の検討を協議する。
(1)構成 各学年1名
(2)役割 研究全体の具体的内容推進に向けての協議・日程調整を行う。
(3)低/中/高学年ブロック…研究の実際を行う。
(1)構成 各学年の教員
(2)役割 指導案検討と事前授業・研究授業
事後研究会・成果と課題のまとめ
(4) 研究方法
○各ブロックの目指す児童像は,ブロック研で協議する。
○各学年で研究授業を行い、授業見学や事前・事後研究はブロック全員が参加する。
それ以外の学年の参観は自由とする。
○講師の先生として、高根台第二小学校石井教頭先生にご指導いただく。
○指導案は授業研究の1週間前に講師の先生にお渡しする。
(5) 調査
《意識調査について》
対象学年:1~6年
調査内容:
(例)(1)算数は好きですか
・好き ・どちらかというと好き ・どちらかというと嫌い ・嫌い
好きな理由/嫌いな理由(高学年のみ)
(2)算数の授業は分かりますか
(3)どんなときに算数は楽しいと感じますか
〈低〉 〈中高〉
・今日の勉強をがんばろうと思ったとき ・解き方の予想が立てられたとき
・予想が立てられたとき ・一人で解き方がわかったとき
・式や答えが分かったとき ・話し合って解き方が分かったとき
・みんなの前で発表したとき ・自分の考えを説明できたとき
・友達の考えがよくわかったとき ・自分の説明をみんなが認めてくれたとき
・どうして間違えたのか分かったとき ・友達の考えがよく分かったとき
・今日の勉強が分かった時 ・今日の時方で問題ができたとき
・頑張って勉強したなと思ったとき
《学力調査について》
対象学年:2~6年
調査内容:前学年/ワークテストの一番初めに入っているものや、学力学習状況調査等
4.研究仮説・目指す児童の姿
ブロックごとの研究仮説・目指す児童の姿は下記の通りである。
〈低学年〉
・既習を生かして答えを見つけようとすれば,自分の考えを持つことができるだろう。
・具体物を使って考えさせれば,意欲的に取り組むことができるだろう。
目指す児童の姿 |
手だて |
---|---|
◇既習を生かして答えを見つけようとする子 |
○既習内容を掲示する。 ○素材や教材・教具を工夫する。 ○具体物を使った算数的活動を豊富に取り入れる。 |
〈中学年〉
・既習をもとに解決の見通しを立てれば,自分の考えを持つことができるだろう。
・具体物や図などを使って考えさせれば,意欲的に取り組むことができるだろう。
目指す児童の姿 |
手だて |
---|---|
◇既習事項をもとに,解決の見通しを持つこ とができる子 |
○既習事項を掲示する。 ○素材や教材・教具を工夫する。 ○ヒントカードを工夫する。 ○具体物や図を使った算数的活動を取り入れる。 |
〈高学年〉
・既習をもとに課題に対する見通しを持たせれば,自分の考えを持つことができるだろう。
・根拠をもとに図などを使って考えさせれば,意欲的に取り組むことができるだろう。
目指す児童の姿 |
手だて |
---|---|
◇既習事項を生かして,課題に対する見通し を持って取り組む子 |
○既習事項を掲示する。 ○素材や教材・教具を工夫する。 ○ワークシートやヒントカードを工夫する。 ○課題解決の手がかりとなる数や言葉に着目した算数的活動を取り入れる。 |