建設趣旨

更新日:平成23(2011)年4月1日(金曜日)

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本市では、全国に先駆けドクターカーを導入するなど、救急医療体制は整備され、その中核を担う市立医療センターでは、心筋梗塞、脳卒中、頭部損傷など重篤救急患者について高い救命率を誇っています。
しかしながら、脳卒中等により身体機能に障害を生じた患者に対しては、急性期から回復期にかけて集中的なリハビリテーションを行い、後遺障害の軽減や寝たきりを防止し、早期の社会復帰を図ることが必要といわれていますが、本市にはこのようなリハビリテーションを行う専門病院は少なく、病床も不足しています。
特に、脳卒中においては、高齢者が要介護になる原因の第1位(別図1 国民生活基礎調査2001年)でありますこと、また、市内において、脳卒中患者が救急車で搬送された病院で治療が終わり退院するときの容態は、67%の患者が何らかの介助を必要とする状況(別図2 「船橋市救急医療白書2002」船橋市医師会)となっていますことから、脳卒中の患者に対するリハビリテーション医療の充実が急務であると考えています。
今後、高齢化が進み、脳卒中等の患者も増加すると予測されますので、市民の健康を増進し、質の高い生活を支援するため、リハビリテーション病院を建設しました。

別図-1

65歳以上の要介護の原因

別図-1

(「人口動態統計及び国民生活基礎調査(2001年)」から65歳以上高齢者について作成)

脳卒中(脳血管疾患)は、要介護の原因となる疾患では第1位になっています。
日本のこれまでの予防対策は主として、がん、心疾患などの死亡の原因となる生活習慣病の予防が中心でしたが、今後、介護の問題を考える場合、要介護の状態にならないよう予防するための対策が必要になっています。

別図-2

救急搬送の脳卒中患者の退院時の自立度

別図-2

(「船橋市救急医療白書2002」船橋市医師会 )

市内の病院に救急搬送された脳卒中患者が病院から退院した時の状況です。
全体では412例のうち自立は138例(33.5%)で、部分介助158例(38.3%)、全介助(寝たきり)116例(28.2%)、計274例(66.5%)が何らかの介助が必要な状態で退院しています。
このような患者が早期社会復帰するためには、回復期の集中的なリハビリによって後遺障害を軽減することが必要不可欠です。

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