旬の素材(アジ)
食材名
アジ 「鯵」
スズキ目アジ科マアジ属
分布
世界の温帯・亜熱帯に約140種が生息しており、そのうち日本には23属53種が分布します。北海道から東シナ海まで分布し、しかも水深2メートル足らずの港のなかから、水深150メートルの深海までと広く棲息しています。
旬の時期
一年を通じて出回っているが,最も美味になるのが産卵前の初夏から夏(5月~8月)にかけてです。旬のアジ刺は「タイ以上」ともいわれます。
栄養価
淡白質、脂肪分とも多く含まれています。イワシ、サバなどと同じ青魚で、DHAやタウリンなどが豊富。うま味成分である、イノシン酸も多いです。。とくに高血圧症を防ぐ効果が期待できます。
ワンポイント豆知識
歴史
古来から重用され『延喜式』には神饌や行事食に用いられたり、江戸時代の『本朝食鑑』には多くの魚の中でアジに関してはその味の良さをほめているなど昔から食べられていました。しかし、この時代では鮮度の良いものは手に入らないので、タタキのように刺身で食べたのは漁師だけでしょう。近年では漁法の近代化や冷凍技術の発達、流通の発展などで、鮮度の良い物が多く出回るようになり手ごろな魚となっています。今では、世界中からマアジに近いアジ科の魚が輸入され干物や、フライなどに加工されています。
味覚
同じ青物魚のイワシ・サンマに比べるとエキス中の窒素量や肉の中の脂肪量は少ないが、旨味の決め手となる成分のイノシン酸はタイ・ヒラメより多いことから旨味にコクがあります。
美味しく食べるコツ
アジには、ビタミンB1が豊富に含まれています。また、小アジを唐揚にすれば骨まで食べられ最高のカルシウム源になります。中アジの骨をカリカリに焼いた骨せんべいもカルシウム源としてお勧めです。新鮮なアジがあればタタキにし、ネギや生姜を添えて食べるのもいいでしょう。塩焼きにしたり、煮たり、ムニエルにしたり、小魚を唐揚にし、すぐに甘酢につけた南蛮漬けもおいしく、カルシウムの吸収も格段によくなります。
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