【子ども記者通信】時代に合わせた農園づくり(七林中学校 大枝 光輝さん)

更新日:令和6(2024)年3月5日(火曜日)

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七林中学校 大枝 光輝

 僕は2月、船橋市二和にある農園「芳蔵園」に行きました。「芳蔵園」は、梨を中心に、ぶどうも育てています。また、カフェやキッチンカーの経営を行っています。そんな幅広い経営を行っている「芳蔵園」の加納さんに取材を行いました。
 梨の栽培は、木を1列に並べることで、育ちやすく、効率が良くなるそうです。また、接ぎ木の技術により木と木をつなげる「ジョイント栽培」を行うことによって、木が強くなり成長がしやすくなるそうです。このような工夫を行っている中で、加納さんは「地球温暖化の影響は深刻で、梨の収穫量には毎年、差がある」とおっしゃっていました。
 続いて伺ったのは、ぶどうの栽培についてです。ぶどうの栽培でも、木を1列に並べ、効率を良くしています。「芳蔵園」では、「巨峰」の栽培が盛んでしたが、時代の流れに合わせ、近年「シャインマスカット」の栽培も始めました。シャインマスカットは、「ジベレリン」という液につけることによって、種がなく、大粒な実になります。
 最後に、カフェについて教えていただきました。35年間、直売所として使っていた選別所をリフォームし、カフェの経営を始めました。畑を見ながら食事をすることができます。そして、近隣の農園と協力し、新たな農業体験を実施しています。またフードロス削減のため、近隣の農園から買い取った野菜や果物を使用し、ジュースや、夏にはかき氷のシロップに使用しています。
 明治時代から、これまで続けられた理由を加納さんに伺うと、「祖父から、お客さんが一番であることを学んだ。肥料や作り方を変えてしまうと、木が弱る可能性があるため、昔からの作り方を引き継いでいき、これまで続けていたことを大切にしている」と教えてくれました。昔から引き継いでいることを大切に、時代に合わせた取り組みによって、果樹、環境により一層の配慮をしながら、農業を行っていることがわかりました。

(令和6年2月23日投稿)

   加納さんの解説
      (栽培へのこだわりを語る加納さん)

直売所と併設のカフェ
    (新鮮な野菜・果物が並ぶ直売所に併設されたカフェ)

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