【子ども記者通信】船橋市に根付いた、季節の上生菓子の和菓子屋さん(千葉日本大学第一小学校 小川 直希さん)

更新日:令和5(2023)年7月19日(水曜日)

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千葉日本大学第一小学校 小川 直希さん

 ぼくの小学校は毎年3学期の終わり頃に、卒業式の記念品として全学年に紅白まんじゅうが配られます。この紅白まんじゅうを製造されている和菓子店 「御菓子処 扇屋」を取材してきました。
 創業は昭和41年で、松が丘で57年間営業しています。経営をされているのは、坪田さんご夫婦です。お店の和菓子を作っている職人さんは2~3人です。毎日早朝6時頃から作り始め、1日約2000個を作っています。
 お店のこだわりは餡(アン)です。店内で独自に手作りされています。国産の豆を煮る時間や、砂糖の種類などにこだわっています。上生菓子、まんじゅう、焼き菓子それぞれに違う餡が使用されています。
 上生菓子のデザインは、日頃からの観察力が大切だと教えていただきました。興味がわいたものについて、あらゆる角度から見ることができないと作れないので、しっかりと観察をすることが大切です。和菓子は、五感で楽しんでほしいそうです。つまり「目で見てきれいと感じ、手でさわってやわらかさなどを感じて、鼻で香りを楽しみ、商品名を耳から聴いて光景を想像して、口から食べて美味しさを感じる」ということだと思いました。
 独自開発から商品化まで時間がかかったものは「ばか面おどり」という焼き菓子です。お祝いの席や贈答品として浸透するのに時間がかかったそうです。その他に、三番瀬最中、梨の里、チーバくんサブレ、びわの実など、独自のお菓子を開発するには何年もかかるそうです。また、日本には「包むことができる」文化があります。一番精巧なのは機械よりも人間の手、職人の手です。そんな職人の手で丁寧に作られたものが和菓子です。
 紅白まんじゅうを千葉日本大学第一小学校へ納品するようになって約20年だそうです。大量に製造をするので1週間前から砂糖と小豆やその他の量を計算して、仕上げは1日で作って納品しています。そして、「これからも千葉日本大学第一小学校の皆様の心に残るような美味しい紅白まんじゅうを、卒業の記念品として毎年心を込めて作りたい」とお話しされていました。
 校長先生に紅白まんじゅうについて、インタビューをしました。「美味しさとカラフルな見た目が魅力です。特別な日に配られることで一層の喜びを感じます。食べる瞬間に、学校の思い出や楽しい時間がよみがえります。感謝の気持ちとともに、この特別なお菓子をいただくことは、心に残る思い出になります」と話してくれました。
 ぼくは今年度、御菓子処 扇屋の紅白まんじゅうを卒業生として受け取ります。6年間の思い出とともに美味しく大切に味わいたいです。

(令和5年7月5日投稿)

 卒業の記念品として心を込めて作られた紅白まんじゅう

 (卒業の記念品として心を込めて作られた紅白まんじゅう )

扇屋の坪田さんとぼく

(扇屋の坪田さんとぼく)

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