地図上で目を引く円形(行田地区)

更新日:平成29(2017)年6月19日(月曜日)

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地図上で目を引く円形の画像2
円形の道路が以前無線電信所であったことを伝えてくれる

行田団地や行田公園を含む地区が円形の道路で囲まれているのは、昔この場所に海軍の無線基地があった名残です。
無線電信所が設置されたのは大正4年。真中に高さ約200メートルの主塔、周囲に高さ60メートルの副塔が18本立ち並ぶ大規模なもので、性能は当時世界でもトップクラスでした。まだ市になる前の船橋が「日本の口」として初めて世界地図に載ることにもなったそうです。

無線塔は、大正天皇とウィルソン米大統領の祝電交換や、関東大震災時の通信手段としても活躍しましたが、ここで歴史的に最も有名な電文は「ニイタカヤマノボレ1208」です。これは、真珠湾攻撃の実行を告げる暗号で、昭和16年12月2日午後5時30分に発せられました。
その後、無線塔は昭和46年に解体され、今では行田公園に記念碑が残るだけとなっています。

地図上で目を引く円形の画像1 地図上で目を引く円形の画像3
(写真1枚目)終戦後、米軍から返還される前の送信所の中心部。放射状の道は管理道路
(写真2枚目)行田公園内に建立された「船橋無線塔記念碑」