【子ども記者通信】ラグビー選手の1日に密着!(御滝中学校 増田 健太さん)

更新日:令和5(2023)年10月6日(金曜日)

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御滝中 増田 健太

 ラグビー選手がどのような1日を過ごしているのか、気になったことはありませんか。そこで僕は、クボタスピアーズ船橋・東京ベイというラグビーチームに密着取材をしてきました。
 まず、取材をする前に、スピアーズというチームはどういったチームなのか事前調査をし、わかったことが3つありました。1つ目は、2023年5月20日にJAPAN RUGBY LEAGUE ONEのディビジョン1で日本一に輝いたことです。意外と最近だということがわかりました。2つ目は、今シーズンのスローガンとして「一瞬一瞬に全力を尽くす」「今、この瞬間を大事にする」「重要な瞬間を逃さない」などを掲げていることです。3つ目は、試合前にグッズ抽選会を行ったり、子ども達と一緒にSDGsにちなんだゲームをしながら勉強したり、ごみ拾いなどの活動をしていることです。
 そして、ついに取材の日がやってきました。今回取材をする場所は、練習場として使われているクボタ船橋グラウンドです。実際に来てみると、人がとても少ないことに気づきました。案内してくださったスピアーズの方に理由を聞いたところ、選手の多くが社員選手として働いていると教えてくれました。社員選手は、月曜日・火曜日・木曜日・金曜日の午前はそれぞれの場所で社員として働き、午後は選手としてラグビーの練習をしています。水曜日は1日中社員として働いています。
 お昼になると、多くの人がクラブハウス内にある食堂に集まっています。ラグビー選手の食事は、どんなバランスでできているのかがとても気になったため、スピアーズの食事の献立を毎日立てている栄養士さんに話を聞いてみました。聞いたところによると、成人男性の1日のカロリー摂取量はおよそ2200キロカロリーということなのですが、なんとスピアーズの選手の1日のカロリー摂取量は、およそ4600キロカロリーだそうです。なぜ、そんなにカロリーを摂取するのか聞いたところ、試合に出るだけで多いときには4キロもやせてしまうため、筋肉をつけ、キープするためには、たくさん食べることが必須なのだと教えてくれました。また、特に取らせている栄養素はありますか、と聞いたところ、練習の長さや量によってご飯の量などが変わるものの、いつもはバランスよく食べていると教えてくれました。そして、それぞれの選手の目標に合わせて、どのような食生活をしたらいいかアドバイスはするものの、これを食べてはいけませんと言うことはないそうです。
 ご飯を食べ終えると、次にとある部屋に入っていくのが見えました。あの部屋はなんだろうと思い、スピアーズの方に聞いたところ、ジムということがわかりました。ただ、ジムにしてはあまり音が聞こえないなと思い、部屋の中を少しのぞいてみると、なんとジムなのに選手がお昼寝をしていました。僕がおどろいているとスピアーズの方が、本格的なジムは別にあるため、このジムはお昼寝や軽いストレッチ、リハビリなどに使われていることを説明してくれました。
 少したつと選手が移動したため、ついていってみると、スピアーズの方が、これからジムで体を温めるのだと教えてくれました。ジムに入ってみると、音楽が大音量で流れる中、選手はトレーニングをしていました。音楽を流しているのは、モチベーションを上げるためだそうです。そして、ここのトレーニング器具は普通の器具と違い、全て重いそうです。例えば、エアロバイクでもペダルがとても重いらしく、ダンベルも最大60キロあるそうです。トレーニングが終了しても、まだラグビーボールを使った練習には移らないそうで、次はスピアーズの選手が全員嫌いだという走り込みをし始めました。この日の気温は30度以上ととても高かったのですが、ラグビーは外でするスポーツのため、体を慣らしておく必要があるそうです。そのため、30度を超えていても走り込みなどの練習をするそうです。
 最後に、幾つか選手に質問をしました。1つ目は、どのくらいの年月をかけて日本一になったのかについてです。株式会社クボタでは、1978年にラグビー同好会が創設され、1990年にカンパニースポーツに定められました。2003年のトップリーグ発足時から、常に上位にいたかというと、そういうわけではありません。2010-2011シーズンで最下位になってしまい、トップリーグから2部に自動降格してしまいました。ですが、2013-2014シーズンにまたトップリーグへ戻り、2023年、JAPAN RUGBY LEAGUE ONEのディビジョン1で初優勝することができました。2部へ降格したチームが日本一になったのは初めてで、印象に残った一言は「どん底を味わったとしてもあきらめず努力をし続けることでもう一度輝ける」という言葉でした。2部への降格を経験しての日本一だからこそ、この言葉が生まれたのだろうなと感じました。2つ目は、外国人でも日本代表になれるかについてです。国籍は関係なく、3年半日本のリーグでプレーすれば、日本代表になる資格を得られるそうです。3つ目は、スピアーズが行っている社会貢献活動についてです。試合前のごみ拾いのほか、小学校をまわって、タグラグビー教室を開き、子ども達の体力などを育んだり、たんぼラグビーを開催し、その年の豊作を願ったり、地域の活性化などを目的として、様々な事をしていると教えてくれました。
 これにて、ラグビー選手の1日密着取材を終わります。日本一のチームには様々な努力や工夫が見られ、地域の人のためにも努力をし、様々な人から愛されているチームということがわかりました。まだまだたくさんのみ力がつまっているので、ぜひ、あなたもインターネットでスピアーズやラグビーについて調べてみてください。

(令和5年8月31日投稿)

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