【子ども記者通信】平和を願う灯火（葛飾小学校　落合 尊徳さん）

　

　皆さんは西船橋駅をご存じですか？3社5路線が乗り入れ、千葉県内の乗降客数1位を誇るターミナル駅です。この北口には、40年この地を見守ってきた1本の木があります。毎年冬がやってくると、地元の商店会の方々がデザインから設営、装飾まで手掛けたクリスマスツリーに変身します。
　今回、11月20日に行われた「西船橋クリスマスガーデンイルミネーション点灯式2023」を取材して来ました。ツリーの点灯前には、すでに北口が多くの人でうめつくされていました。そして18時丁度、式の始まりと同時に皆さんのカウントダウンで、大きなツリーに「灯」が点きました。赤や黄色、緑など色とりどりで、「キレイだねぇ」「かっこいいなぁ」などの声が聞こえました。西船橋商店会の鎌倉会長に質問すると「今年は電球の数を、昨年より5000個増やして25000個にしました」と笑顔で答えてくださいました。
　ツリーの点灯後、私が毎日通っている葛飾小学校の音楽部による演奏がありました。曲が始まると、会場は一気にクリスマスムード一色になり、皆さん夢中で聞いていました。演奏が終わると、すぐに「夢虫合唱隊」の方々による合唱が始まりました。とても明るく、元気が出るような歌でした。
　そして最後に、この式の締めとなる会場全体での合唱がありました。式にいらっしゃった皆さんは、笑顔で楽しそうに歌っていました。点灯式当日はとても寒かったですが、この合唱により、心がとても温まりました。
　またこのイベントには、西船橋駅を利用しているすべての人々が、駅に降りた時に温かい気持ちになってほしい、癒されてほしいという商店会の方々の想いが込められているという事を知りました。今年で40回目のツリー。10年後、100年後と続いてほしいなと心から思います。

（令和5年11月30日投稿）

（西船橋駅の利用者や地元の皆さんに長らく
　愛されているイルミネーションツリー）

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