児童・生徒記者 施設見学会

更新日:令和4(2022)年10月17日(月曜日)

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児童・生徒記者 施設見学会を開催

 令和4年8月23日に「児童・生徒記者 施設見学会」を実施しました。今年度のテーマは「”きれいな水のある暮らし”を守るもの」。児童・生徒記者は、今年の4月から消化ガス発電設備を備えパワーアップした高瀬下水処理場を見学し、自分たちが使用した水がどのようにきれいになって海へ戻るかを学びました。

A班
(水がきれいになる過程を学びました)
B班
(この上はサッカー場!水がきれいになるには
広大な土地と時間が必要です)
C班
(管は中身が一目で分かるように色分けされて
いました)
D班
(屋上から処理場の広大な敷地を一望しました)
E班
(下水の匂いを外に出さないため、普段は蓋がし
てありますが、中の様子を見せてもらいました)
F班
(水質検査をしているところを見学しました)

子ども記者から届いた記事一覧

(注)広報課に記事が届いた順に掲載しています。

児童記者

生徒記者

児童記者

高瀬下水処理場について(田喜野井小学校 伊藤優さん)

 今回高瀬下水処理場を訪問しました。
 さて高瀬下水処理場をみなさんは知っていますか。船橋市には2つの下水処理場があり、そこは皆さんが普段使っている水をきれいにして海に流しているところです。高瀬下水処理場には一日に約8万トンも使った水が流れてきます。その水をきれいにしてくれているのは、なんと微生物だそうです。
 微生物が水の中のものを食べてくれると水がきれいになります。でもその微生物は酸素がないと生きていけません。およそ一日あたり「25メートルのプール200~300個分」の水を処理するため大きな池があり、そこに大量の微生物と流れてきた水を入れます。でも酸素がないといけないから建物に地下通路を作り、その中に酸素や流れてきたものを色分けされた管で池と繋いで微生物に酸素と餌が届くようにしています。地下通路がある理由は、管が壊れた時にすぐに気付けるように、外を通らないで近道になるようにするためなどです。微生物にはたくさんの種類があり約100種類以上あります。大きいスプーン一杯で約1万匹以上すくえます。皆さんが普段使っている水の中に薬品やシャンプー、油などがたくさん入っていると池の中にいる微生物が死んでしまいます。これからはシャンプーの使い過ぎや薬品を流したりしないように意識しようと思います。微生物がほとんどやってくれるので、人はあまりいなくてもいいんじゃないかと最初思いました。しかし、実際には微生物のことを見たり、機械が壊れないよう見たりする必要があるため、例えば地震の時でも止めちゃいけません。地震の時は、非常用発電機を使うため止まることもなく、下水処理場では24時間365日多くの人がはたらいています。
 また下水処理場では発電も行っています。水処理の微生物は汚れを食べてお腹いっぱいになると沈むので、上にあるきれいな水をとって、その水を東京湾へ流すときの力で発電をしています。「消化ガス発電」もしていて、泥水を発酵させるとメタンガスができるので、それを燃やして発電することもできます。
 最初に言ったように船橋市の下水処理区が分かれている理由は、電車がありその下を掘るのは大変危険だし大変だからとか、土地の高さによって下水を流す方向を変えているとか、いろいろな理由があるそうです。でも水を流すのに坂がないと水が流れないので、どんどん地下に埋まっている管を大きくしていっているそうです。だいたい最初は小さい管だけど、最後の方の管の大きさは3~5メートルほどだそうです。その管は普段皆さんが立っているところからだいたい下に30メートルほど掘ったところにあるそうです。実際の大きさは高瀬下水処理場の駐車場にあります。いつでも取材に行けるそうなので是非みなさん行ってみてください。
 働いている人の大変さや微生物がいなきゃきれいにならないという大切さを知ったので、シャンプーの使いすぎや油を流したりしないように今までよりも気をつけたいと思います。(令和4年8月25日)

高瀬下水処理場のひみつ(船橋小学校 関谷胡桃さん)

 8月23日、私たち子ども記者は高瀬下水処理場へ見学に行きました。そこでは、下水の処理方法やどれくらいの量の水をきれいにしているかなど、たくさんのことを教わりました。
 高瀬下水処理場では、1日に約8万トン、わかりやすくすると学校の25メートルプールの200から300倍ほどの水を処理しています。下水処理の方法は、まず白く濁った下水の汚れを微生物に食べてもらい、時間がたつと、その汚れを食べた微生物が下にたまるので、その汚れ(微生物)を取り除くという流れです。高瀬下水処理場には、下水処理のための微生物がたくさんいます。例えば、大きさ0.1ミリメートルほどのクマムシです。微生物は汚れを食べて育つので、下水を処理する人たちにとって大切な生き物だそうです。
 そして、処理し終わった水を海に流すときに、なんと、発電をしているのです。私は、環境に悪い影響を与えないために下水を処理しているだけでなく、二酸化炭素を排出しない発電をしていることにとても驚きました。発電方法は、処理し終わった水を流すときに落差が発生するため、水の流れや速さを利用するという方法だそうです。
 そのほかにも、下水のにおいを外に出さないために、施設の上にふたがしてあり、その上にはサッカー場が整備してあります。下水処理場の広い敷地を有意義に使っていてすごいと思いました。
 私は、見学に行ってから下水処理場についての考えが大きく変わりました。見学に行く前までは、下水処理場なんて聞いたことが少しあるくらいでしたが、今では環境に悪い影響を与えないためのとても大切な場所だとわかりました。これからは、水を大切に無駄なく使い、環境にやさしい暮らしができるように努力していきたいと思います。
 皆さんも、色々な施設に見学に行ったら、新たな発見ができるかもしれませんよ。(令和4年8月28日)

微生物の力で水をきれいに(小室小学校 村田遥さん)

 私たちの普段使っている水。私たちの使った水はどのようにしてきれいになっているのだろうか。高瀬下水処理場を見学して、水がきれいになるまでの秘密を探ってみた。
 高瀬下水処理場では自然に優しい方法で下水を処理していて、何とすごく小さな微生物で水をきれいにしていると知った。まず、沈砂池で大きな汚れやゴミを取り除く。次に、最初沈殿池で細かい汚れを、時間をかけて取り除く。次に、反応槽で赤潮や青潮の原因となるリンや窒素を取り除く。そして、最終沈殿池で大きな塊となった汚泥を沈ませ、きれいな処理水にする。最後に、塩素混和池で塩素に混ぜて消毒する。こうしてきれいになった水は東京湾に流れていく。ちなみに、最終沈殿池で沈んだ泥は反応槽に微生物の量を維持するために戻されたり、セメントの原材料になったりする。
 高瀬下水処理場では放流水を利用した小水力発電が行われていたり、上部を運動広場として利用できたり、様々な工夫がされていると分かった。高瀬下水処理場では微生物が汚れやゴミを食べて分解して水をきれいにしていることを学んだ。
 高瀬下水処理場を見学して、水の無駄遣いをせず、大切に水を使おうと改めて思った。きれいな水のある暮らしを守るため、高瀬下水処理場ではたくさんの水をきれいにしていた。(令和4年8月28日)

使った水が海へ放出されるまで(宮本小学校 渡邊葵咲さん)

 みなさんは、家や学校で使った水はどこへ流され、どのようにしてきれいになっているのか、知っていますか。今回、私たち児童・生徒記者は、高瀬下水処理場へ施設見学に行きました。私が印象に残ったところは、4ヶ所ありました。
 1つ目は、汚水の中のよごれがたくさんの微生物に食べられ、その後きれいな水とどろに分かれることです。そのどろは発酵させて、ガス発電に利用したり、セメントなどの原料になったりします。環境にも配慮した取り組みがされているので、素敵だと思いました。
 2つ目は、使われた水が下水処理場まで流されるための管の直径です。私は、管の直径はだいたい30センチメートルくらいだと思っていたのですが、予想をはるかに超え、なんと5メートルでした。観光バスも軽々入れてしまうくらいの大きさです。
 3つ目は、施設の中の管の色が種類ごとに分かれ、見やすく工夫してある所です。何色の管が何の役割をしているのか、まとめてみました。

  • 茶色は汚水(どろ水)
  • 青色はきれいになった水
  • 白色は微生物にあたえる空気

色で分けられていると、効率良くお仕事ができるのだと思いました。
 4つ目は、高瀬下水処理場にいる微生物についてです。高瀬下水処理場で一番大きな微生物は0.1ミリメートルのクマムシだそうです。薬品を流してはいけないのは、微生物に害がおよんでしまうからという理由もあるそうです。
 水はふだん使う身近な存在ですが、私は高瀬下水処理場へ行き、水の大切さやありがたみを改めて感じました。みなさんも、水には限りがあるため、じゃ口をひねって出てくるのは当たり前と考えず、水の使い方を見直して大事に使いましょう。(令和4年8月30日)

綺麗な水に感謝を (葛飾小学校 金子美祥さん)

 海の近くにある高瀬下水処理場を見学しました。土地が低いので水が集まりやすく、綺麗になった水を海に流すために海の近くに建てられたそうです。
 処理場には、地下にある直径最大5メートルの管を通って水が流れてきます。1日あたり、12万世帯から約8万5千トンの水が流れてくるそうです。これは1世帯で平均0.8トン、お風呂4杯分になるそうです。この大量の水は濁っていて、洗剤と生ゴミが混ざった臭いがしました。この臭くて汚い水を微生物を使って綺麗にしています。流れてきたばかりの汚い水がとても綺麗になっていったのでびっくりしました。
 蛇口をひねるとすぐに出てくる水ですが、流れた後にたくさんの工夫があって水が綺麗になっていることが分かりました。私にできることは少ないけれど、節水をするなど汚水を減らす努力をしたいです。そして、綺麗な水に感謝して使いたいと思います。(令和4年8月31日)

高瀬下水処理場を見学して(西海神小学校 後藤田倫子さん)

 私は学校の授業で下水処理場の事を勉強したことはありましたが、実際に施設に行ったのは初めてでした。施設の方から私達の暮らしの中から出た汚れた水を川や海に流せるきれいな水に変えていること、その水は微生物を使って処理していることを教えていただきました。もし下水処理場がなかったら、川や海が汚れて魚が住めなくなってしまうのではないでしょうか。
 私は夏休みの宿題で身近にいる微生物について調べました。私達が普段食べている食品も微生物を使って発酵させて出来ている物がたくさんありました。微生物は良くない物という印象もありましたが、下水処理場を見学することで、私達の暮らしにとても役に立っていることを、より感じることが出来ました。
 また下水処理場で処理された水が川や海に流れて蒸発し雨となりダムに貯まり川に流れて、その水が浄水場で処理され私達が生活に使える水として水道から出るというサイクルを改めて考えてみました。それは自然の力や下水処理場で働く方々の力が合わさって出来る事なんだと思いました。下水処理場を見学したことで生活から汚れた水を出来るだけ流さない、水を大切に使おうと思うことができました。私がいつも何気なく使っている水をとても貴重なものに感じるようになりました。(令和4年8月31日)

高瀬下水処理場の働き(芝山西小学校 小林さわさん)

 8月24日、私達子ども記者は、バスに乗って高瀬下水処理場に見学に行きました。
高瀬下水処理場は約20年前に出来た施設で、船橋の下水の約44パーセントを処理しています。一日にすると8万~8万5千トンの量の汚水をきれいにしてくれています。これは学校のプールにすると200~300杯分ということです。
 大量の下水を処理できる高瀬下水処理場はとても大きな施設です。施設はすべて地下の通路でつながっていて、そこには大きな下水管がいくつも通っていました。気が付く人は少ないかもしれないですが、この地下の通路はたくさんのドラマや映画に登場しているそうです。
 下水処理場の屋上は、高瀬運動広場として利用されています。サッカーをしている人たちは利用したことがあるのではないでしょうか。とてもきれいなグラウンドになっています。
 この下水処理場できれいになった水は東京湾に流れて自然にかえります。では処理場に残された泥はどうなるのでしょうか。高瀬下水処理場ではこの泥からメタンガスを取り出して発電を行っているそうです。
 私は今回の見学会で下水処理場は水をきれいにするだけでなく、みんなを楽しませたり、電気をつくったり、色々な役割を持っていることを知りました。(令和4年8月31日)

高瀬下水処理場を見学して(行田西小学校 小林奈央さん)

 今回の施設見学会は、高瀬下水処理場へ行きました。見学会のテーマは「“きれいな水のある暮らし”を守るもの」です。
 私達が普段出している生活排水(台所、トイレ、お風呂で使われた水)は、そのまま海に流されるのではなく、下水処理場できれいにしてから海に流しています。生活排水はまず「沈砂池」で水中の砂や大きなゴミを取り除きます。次に「最初沈殿池」へ送られ、取り除かれなかった細かい汚れを、時間をかけて取り除きます。その後「反応槽」へ送られ、微生物に汚れを食べてもらいます。汚れを食べた微生物は汚泥となり「最終沈殿池」で沈ませてきれいな処理水にします。最後に「塩素混和池」で消毒します。消毒されてきれいになった処理水は海に流されます。
 施設を見学して、微生物が汚れを食べて水をきれいにしているという事に驚きました。私達が出している生活排水をきれいにするまでには、たくさんの作業が必要であることが分かり、私達一人一人が汚れの原因となる生活排水をなるべく出さないようにすることが大切だと思いました。水の汚れを防ぐために、食べ残しや飲み残しを減らしたり、洗剤やシャンプーなどを使い過ぎたりしないように気をつけていこうと思います。(令和4年8月31日)

きれいな水のある暮らし(三山小学校 松尾蓮太朗さん)

 僕たち児童・生徒記者は高瀬下水処理場へ施設見学会に行きました。下水処理場では家の台所、トイレなどの下水をきれいな水にして海に戻しています。下水は水の中にいる大きさ0.1ミリメートルほどのび生物が汚れを食べることできれいになります。び生物はとても小さいのでスプーン一杯で10000匹ほどいます。び生物はおなかいっぱいになると水の底に沈むので水の底は汚いままです。また、び生物も呼吸をするので水の中に空気を送らなければいけないそうです。目に見えない小さな生き物が水をきれいにしているなんて驚きですね。
 高瀬下水処理場には、1日8万トン~8万5000トンほどの水がパイプを通って送られています。パイプはだんだん太くなっていき、最終的には直径3メートルほどの大きさになるそうです。下水処理場には人が歩いたり、パイプを見たりできるように地下通路があり、たくさんのパイプが通っています。パイプは色分けされており、茶は下水、青はきれいな水、白は空気に分けてあります。水がきれいになってもまだ完全にはきれいになっていないので最後に消毒をしています。水がきれいになるまでには12~15時間かかるそうです。また、下水処理場の地下はヒーローものやドラマの撮影にも使われているそうですよ。
 さらに、高瀬下水処理場では水車で発電も行っています。作った電気は電気自動車の充電などにも使われています。さらに最近は泥を使った発電もあるそうです。
 僕は下水処理場を見学して下水処理場の大切さに気づくことができました。下水処理場があることで今の海が守られていて、水不足などがあまりないのだと思いました。これからもきれいな海を保ち大切にしていけるといいですね。(令和4年8月31日)

高瀬下水処理場見学にて(八栄小学校 河野瑛斗さん)

 皆さんは、自分達が日々排出している排水・汚水が、どこでどのようにして清潔な浄水となり、河川や海に放流したり、日々の生活用水、特にトイレ洗浄水や機械冷却水として再利用されたりしているか知っていますか。
 僕は、8月23日、児童・生徒記者の施設見学会で、船橋南部の埋め立て地に位置する「高瀬下水処理場」を見学してきました。高瀬下水処理場では、年々増加傾向にある船橋市の人口に対応し、10万2000トンまで下水を処理できる能力があり、船橋市内の最大処理区にあたる高瀬処理区から出る汚水を嫌気無酸素好気法という方法で処理し、東京湾に放流しています。具体的な処理としては、まず、沈砂池ポンプ棟で砂や汚水中の大きなゴミを取り除きます。次に、最初沈殿池にて沈砂池ポンプ棟で取り除かれなかった細かい汚れを、ゆっくりと時間をかけて沈ませ、取り除きます。次の反応槽では、嫌気槽と無酸素槽で微生物の食欲を高め、好気槽で脱窒菌により窒素を、脱りん菌によってリンを取り除き、アメーバ・クマムシ・ミドリムシといった微生物に水の中の汚れを食べてもらいます。以上のような下水処理の方法を嫌気無酸素好気法といいます。最終沈殿池で大きな塊となった汚泥を沈ませると、水は透き通り、きれいになります。塩素混和池で殺菌すれば海に流せる水に、用水棟で砂ろ過すれば生活用水になり、小水力発電機で発電もできます。この方法は、薬品等を使わずに微生物だけで浄水できるので、とても環境に優しい方法です。しかし、食器についている油汚れや洗剤に入ったリン酸を多く流してしまうと水処理の効率が悪くなってしまいます。
 今後は、食器についた油汚れを不要な紙で拭き取ることや、必要以上の洗剤量を使わないことをしていこうと思います。(令和4年9月1日)

日々の暮らしを支える下水処理場(二和小学校 吉村喬さん)

 みなさんは9月10日が「下水道の日」だということを知っていますか。僕は今回船橋市に二か所ある下水処理場の一つ、「高瀬下水処理場」へ見学に行きました。下水についての多くのことを学び、興味を持つようになって初めてそういう日があることを知りました。「下水道の日」とは、下水道の役割や下水道整備の重要性などを理解し関心を深めてもらうための記念日だそうです。
 「下水」とは、台所や風呂場、トイレなどの僕たちの生活から出る排水や工場、事業所などから出る排水、また雨水などの「使い終わった水、汚れた水」のことです。高瀬下水処理場には一日に約8万トン(学校のプール約260杯分)もの下水が流れてくるそうです。それらがすべて川や海に毎日垂れ流されたら、臭いし、害虫が発生して伝染病が広がったり、川や海の生物たちは死んでしまったりするかもしれません。雨水が流れ着く場所がなかったら町は水浸しです。
 そうならないように日々活躍してくれているのが下水処理場です。高瀬下水処理場には船橋市の約44%の地域の下水が集まります。地下にある下水管を通って集められた下水はまずゴミや砂が取り除かれ、さらに小さな汚れは微生物に食べてもらうことで取り除かれます。汚泥となった微生物を取り除き、消毒されるときれいな処理水となって東京湾に放出されます。
 また高瀬下水処理場では、下水処理で発生した処理水と汚泥を資源として再利用しています。処理水は施設内のトイレ洗浄水や機器の冷却水として使っています。ほかにも、東京湾に放流する際に、その水の流れを利用して水力発電もしています。汚泥は、セメントやコンクリート、肥料にするほか、今年から汚泥を消化ガスにし、それを燃やすことで電気を作る消化ガス発電も始まりました。
 僕たちの生活を快適に衛生的に保ってくれている下水処理場ですが、僕たちにも協力できることがあります。それはなんでもかんでも下水道に流さないということです。例えば、油や食べ残し、髪の毛などは排水溝にそのまま流すと下水道管をつまらせてしまいます。きちんとゴミとして処分しましょう。薬品は下水道管をいためる原因となる可能性があるのでルールに従って捨てましょう。
 みなさんは通勤通学、散歩の途中で「五大力船」と船橋市の花である「サザンカ」の絵が描かれた雨水と汚水のマンホールのふたを見かけたことはありませんか。もし見つけた時には、その先に僕たちの生活を支えてくれる下水処理場があることをぜひ思い出してみてください。(令和4年9月1日)

生徒記者

環境に優しい下水処理場で学んだこと(前原中学校 鵤木悠徳さん)

 みなさんの家庭から排出された下水は、どうなるか知っていますか。僕は8月23日に、子ども記者の施設見学会でその排水をきれいに処理している髙瀬下水処理場に行ってきました。
 髙瀬下水処理場の処理区域は、船橋市の下水処理区域5カ所のうち最大であり、全体の44パーセントを占めています。そこに毎日8万トン、学校の25メートルプール約260杯分もの下水が集められます。
 集められた下水は、最終的に海に放流するのですが、そのまま流すと海を汚染してしまいます。そのため、まず泥と水を分けて汚れを取り除きます。次に、分けた水に微生物を接触させ、微生物に残っている細かい汚れを食べてもらいます。下水処理場では生活排水を、微生物を使ってきれいにしていたのです。このことを知ったとき、ぼくはとても驚きました。
 微生物によってきれいになった水は最終的に塩素を混ぜて消毒し、厳しい水質試験を終えて海に放流されます。
 この下水処理場では、環境に配慮した発電を2つ行っています。1つ目は小水力発電です。これは処理水を海に放流するときの落差を利用して発電しているそうです。2つ目は消化ガス発電と呼ばれるもので、下水に含まれる泥などの物質を使います。今まではその汚泥はセメントとして利用されていましたが、今年の4月からその汚泥を処理するときに発生するメタンガスを利用して発電機を動かして発電を行っています。
 また、発電ではないのですが、水をきれいにした微生物は最初の場所へ戻り、繰り返し利用されています。
 ぼくは、下水処理場は生活排水をただきれいにして海に流すだけだと思っていましたが、環境にも気をつけていることを知り、こうしてきれいな水と暮らせているのは下水処理場のおかげなのだとしみじみと感じました。そしてこれからは、自分も環境に気を配って、食べ残しをしない、台所で調理くずを流さないようにする、今回下水処理場で学んだことを周りの人に教える、などの身近にできることをしていきたいです。(令和4年8月26日)

高瀬下水処理場を見学して(飯山満中学校 高田和花さん)

 私達子ども記者は、高瀬下水処理場を見学させてもらいました。高瀬下水処理場は船橋市最大の処理区で区域7110ヘクタールのうち44パーセントを占めるそうです。高瀬下水処理場では1日8万~8万5000トンもの下水処理をしているそうです。では、どのようにして下水がきれいな水に生まれ変わるのでしょうか。まず処理場へと集められた汚水中の砂や大きなゴミを取り除きます。次に細かい汚れを取り除いてから、赤潮・青潮の原因となるリンや窒素を、微生物を使い取り除きます。どのくらい微生物がいるのかというと500ミリリットルの中に1億匹もの微生物がいる計算になるそうです。そして最後に塩素消毒をして、きれいな水へと生まれ変わります。処理水を放流するときの落差を利用して小水力発電を行っているそうです。発電した電力は施設の運用や電気自動車の充電に活用し、下水処理場内の省エネルギー化を図っています。
 私は処理場を見学して、普段私達が何気なく使っている水がたくさんの過程を経て、きれいな水になり、海に流されていることがわかりました。食べ残しや油をそのまま流してしまうと、つまってしまう原因になるそうなので、みなさんも、処理のやり方に気を付けて船橋市民全員で、きれいな水を守っていきましょう。(令和4年9月1日)

船橋の水をきれいに(八木が谷中学校 品川莉香さん)

 私たちが使って汚れた水は一体どこへ行き、生まれ変わるのでしょう。船橋市では5つの区域に分けて、下水道整備を進めています。今回はそのうちの1つである、高瀬下水処理場へ見学に行きました。
 高瀬下水処理区は区域の44パーセントを占める船橋市最大の処理区となっており、その敷地の広さは東京ドーム約4.5個分だそうです。そして1日に約8万トンもの下水が流れてきます。この量の水をきれいにするのは微生物なのです。微生物を使うことにより、環境に優しく下水を処理することができます。さらに、再生可能なエネルギーにも取り組んでいます。きれいにした水は最後東京湾に流します。
 このように下水処理場も地球温暖化に対応しています。環境を守り、下水処理をスムーズに進めるために、油や薬品は下水管に流さないようにしようと思いました。これからもちょっとしたことに気付き、行動していきたいです。(令和4年9月1日)

下水処理で微生物が果たす役割(湊中学校 木村唯香さん)

 私は高瀬下水処理場を見学して、たくさんのことを学びました。私たちが利用した水は下水処理場に流れます。そこで水をきれいにしてから海に流します。みなさんは水をどのようにきれいにしていると思いますか。下水処理場に流れた水は微生物によってきれいになります。微生物が水の汚れを食べてくれるのです。きれいになった水は微生物を取り除いたあと殺菌して海に流されます。私たちが流した水は多くの工夫や努力により海に流れているんだなと思い、これから水を流すときは油の処理の仕方などに気をつけたいと思いました。(令和4年9月1日)

高瀬下水処理場を見学して(古和釜中学校 入澤結渚さん)

 皆さんは、使った水がどのようにしてきれいになっているか知っていますか。
 船橋市の約40パーセントの下水が、先日訪れた高瀬下水処理場に運ばれます。高瀬下水処理場は、東京ドーム4.5個分の広さで、屋上からは海が見えました。なぜ海が近くにあるのかというと、海の近くは土地が低いため、下水道管がゆるやかな傾斜になり自然に流れてくるからです。
 下水がきれいになるまでに色々な設備に入れられます。始めに、沈砂池にある機械で大きなゴミを取ります。次に最初沈殿池で時間をかけて細かい汚れを取ります。次に反応槽でリンなどを取ります。次に最終沈殿池でゴミなどがかたまりとなってきれいな水と分かれます。最後に塩素混和池で水を消毒して、東京湾に流れます。反応槽では空気を入れていました。なんのために空気を送っているのかというと、水の中にいるある生物との関係がありました。それは、微生物です。微生物は汚れを食べてくれるのですが、空気を送らなければ死んでしまうのです。そのため、反応槽に空気を送っています。実は、この微生物がゴミを食べて分解することによって、下水がきれいになっているのです。
 高瀬下水処理場では、きれいな水を放流するときにできる落差を利用して、小水力発電を行っています。このようにして再生可能エネルギーの活用にも取り組んでいます。
 私たちが使った水は下水処理場と自然の力できれいになっていることがわかりました。汚しすぎてしまうと微生物などに影響が出てしまうので、これまでの水の使い方を見直して、生活することが大切だと思いました。(令和4年9月2日)

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