9月24日から9月30日は結核予防週間です
9月24日から9月30日は結核予防週間です
厚生労働省は、毎年9月24日から9月30日までを「結核予防週間」と定めて、結核に関する正しい知識の普及啓発を図ることとしています。
結核は、患者数及び罹患率(人口あたりの新規結核患者数)は順調に減少しているものの、今でも年間10,000人以上の新しい患者が発生し、1,600人以上が命を落としている日本の主要な感染症です。令和2年までは世界保健機関(WHO)の定義における中まん延国でしたが令和3年からは低まん延国となりました。
当市では、9月15日から10月2日まで、船橋市保健福祉センター1階ロビーにおいて、結核に関するパネル展示を行います。
この機会に、結核に関する正しい知識を身につけましょう。
日本の結核の特徴
1. 高齢化が進む
結核を発病した人の約4割が80歳以上の高齢者です。
2. 外国生まれの患者が増加
近年、我が国の結核患者に占める外国生まれの患者数は増加傾向にあります。令和4年の新規登録結核患者数のうち外国生まれの患者数は1,214人と前年より99人減少していますが、割合は11.9%と前年より0.5ポイント増加しており増加傾向が続いています。特に20から29歳では7割以上を占めます。
結核罹患率の高い国の出生者が日本滞在中に結核を発病する例が増えていることから、日本における結核登録患者数が多い国の国籍を有し、日本に中長期間滞在者として入国・在留希望する方を対象に、入国前に結核スクリーニングが導入されることになりました(令和2年3月26日厚生労働省通知)。入国前に、治療が必要な結核を発病していないかどうか診断し、発病していない場合に入国を認めるものです。
結核とはどんな病気?
結核とは、結核菌によって体の中の臓器に炎症が起こる病気です。
結核の中で最も多い肺結核は、最初は風邪に似た症状で始まります。以下のいずれかにあてはまる場合には早めに受診しましょう。
1. タンのからむ咳、微熱、身体のだるさが2週間以上続いている。
2. 高齢者などは、上記の症状が出ないことがあります。
体重減少、食欲がない、寝汗
このような症状が続く場合も結核かもしれません。
※ 特に高齢者は、症状がなくても毎年、胸部エックス線検査を受けましょう。
※ 発病の危険が高いのは、喫煙習慣がある人、結核高まん延国から来た外国出生者、HIV感染や免疫の弱い人、糖尿病の人、人工透析を受けている人、ステロイドホルモンを使用している人、胃潰瘍、胃の手術をした人
結核の感染経路は?
菌を出している肺結核や気管支結核、咽頭結核、喉頭結核の患者の咳やくしゃみなどの「しぶき」と一緒に結核菌が空気中に飛び散り、それを吸い込んで人から人に感染する、「空気感染」です。
結核は予防できるの?
健康的な生活が免疫力を高め、結核の予防につながります。早く見つけることが重症化を防ぎ、周囲への感染予防につながります。症状がなくても、定期的に健診を受けましょう。
1. 適度な運動
2. 十分な睡眠
3. バランスのよい食事
4. タバコを吸わない
5. 定期健診(胸部エックス線検査)
※BCG接種:抵抗力のない赤ちゃんは、結核に感染すると重症になりやすく、予防にはBCG接種が有効です。市からの案内に従い、生後5か月から8か月の間に接種してください。
※患者さんがマスクをすることにより、感染のリスクを減らすことができます。
咳・くしゃみが出るときは、咳エチケットを守ってマスクをしましょう。
結核の治療
結核と診断されても、複数の薬を6~9か月間毎日きちんと飲めば治ります。しかし、症状が消えたからといって、治療の途中で服薬をやめてしまうと、薬が効かない耐性結核菌を作り出してしまう危険性があります。
自己判断はせず、医師の指示に従って、治療することが重要です。
保健所では、結核患者が服薬治療を完遂できるようDOTSを行っています。
※DOTS(Directly Observed Treatment, Short-course)とは
直接服薬確認療法のことで、世界保健機関(WHO)の総合的な結核対策戦略です。結核治療の成功を目的に、入院中も退院後も医療従事者が服薬を見守る仕組みです。保健所や関係機関が連携して、患者の確実な服薬を確認します。
※結核の治療費用は、一部が公費で負担されます。公費負担には範囲と基準があります。
DOTS船隊(ドッツせんたい) 結核やっつけるんジャー
船橋市の結核予防啓発キャラクターです。
結核治療薬がモチーフになっています。
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- 厚生労働省 結核(新しいウインドウが開きます。)
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