船橋出身の金子選手が陸上800mの日本選手権で初V!

更新日:令和4(2022)年9月7日(水曜日)

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船橋市出身で現在中央大学3年生の金子 魅玖人(かねこみくと)選手が6 月12日に大阪市・ヤンマースタジアム長居で行われた「第106回 日本陸上競技選手権大会」の男子800メートルで優勝し、日本一に輝きました。

悲願の日本一!

日本一を決める同大会で男子800mに出場した金子選手は、予選1組をトップで通過。決勝では、1周目を全体の5番手に位置すると、2周目残り300mでペースアップし、2番手に順位を上げます。そして、最終第4コーナーのスパートで、前の選手を抜き去り、その勢いのまま見事1着(1分47秒07)でゴールインしました!

市長と
     ▲市長に優勝の報告をしました

優勝した時の気持ちは

予選はギリギリのタイムでの通過でしたが、不思議と負ける感じはしませんでした。
走っている時は、とても楽しく、最後の直線でバックモニターを見た時に、優勝できると思って最後の力を振り絞りました。

一昨年、去年と準優勝だったので、優勝することができて素直に嬉しかったです。
今回の大会では、この競技の日本記録を持つ選手などが、今回出場していなかったので、まだまだ気を抜くことなく努力していきたいと思います。

本大会での目標や準備は

まずは"優勝"したかったことと、タイムは1分46秒台を出したいと思っていました。
レース前に思っていた通りのプランで走れたことも優勝につながったと思います。

周りからの反応などはあった?

地元の友達も、応援してくれていて、優勝後にはお祝いのメッセージをもらいました。
自分で頑張ったご褒美として、焼肉を食べに行ったのと少しだけ高価なアイスを食べました。笑

中学校から陸上部へ

陸上部に入ったきっかけは

法典東小学校の時は、サッカーをしていて、マラソン大会などでも上位に入ることが多く、長距離を走ることが好きでした。
小学6年生の時に、初めて走る練習をして、マラソン大会に参加した結果、1位を取ることができました。
そこで成果が出たことによって、練習をすることの大切さや楽しさを覚えました。

法田中学校時代は

中学1年生の時は、1500mに取り組んでいて、県の新人大会で6位入賞をすることができました。
その後、頑張ってもタイムを伸ばすことができず、なぜ結果が出ないのかと思うことが多くありました。
当時は練習で自分だけが息切れをしていたり、走れなくて休んだりすることもあり、のちに、貧血だとわかりましたが、とても辛かったのを覚えています。

金子選手

高校に進学してからは

鎌ケ谷高校に進学しましたが、中学校の時に結果が出ていなかったので、陸上ではなく違う部活に入ろうかなと思っていました。
でも、やはり陸上に挑戦したいと思い入部を決めました。

高校では、自分の体調も良くなってきてから、練習により打ち込めるようになりタイムもよくなっていきました。
種目を、800mに決めたのも高校に入ってからです。
始めたころの、タイムは2分を切ることができませんでしたが(現在のベストタイムは1分45秒85)、「もう少し頑張れば、結果が出るかもしれない」という気持ちで練習に臨んでいました。

その結果、高校最後の大会である"全国高校総体"では全国2位、国体では1位という成績を残すことができました。

辛いことも多くありましたが、そこでほかの部活ではなく、陸上部を選んでよかったなと思っています。

中央大学で日本を代表する選手に!

中央大学に進学してからも、トップアスリートが集まる「セイコーゴールデングランプリ陸上2020東京」の優勝など、数々の大会で活躍をしています。

金子選手

中央大学に決めた理由は

中央大学に進学した理由は、日本トップレベル選手やコーチと一緒に切磋琢磨できる環境があったからです。
高いレベルに身を置くことで、自分の足りない部分もわかり、さまざまな面で成長することができると思いました。

800mの魅力は

800mは、短い距離に比べると、周りの選手との駆け引きがありますが、そこが楽しいところです。
レースによって、全く予想していなかった展開になることもあります。
自分が思った通りにならなかった時こそ、冷静にレースを読み、柔軟に対応していくこと大切だと思います。

今後の目標は

目指すのはパリオリンピックです。
そのためには、自己ベスト、さらには日本新記録を更新しなければなりません。
何事にも「全部全力」、そしてあきらめることなく挑戦していきたいと思います!

船橋の梨は今でも大好き!

船橋での思い出は?

小さい時は家族や地元の友達と「ふなばし市民まつり」に遊びに行きました。
また、「グラスポ」でサッカーをしていたのも覚えています笑
市内の陸上大会は「運動公園」で開催されていたので、陸上競技場でもよく走っていました!

よく食べてたものとかはありますか?

船橋の梨は食べていましたし、今でもよく食べています!
甘くて美味しいですよね!

金子 魅玖人 選手 プロフィール

平成13(2001)年11月6日生、21 歳。身長176 cm。

船橋市立法典東小学校、船橋市立法田中学校、千葉県立鎌ヶ谷高等学校卒。現在、中央大学3 年生。

主な成績

「セイコーゴールデングランプリ陸上2020東京」男子800m 優勝

「第100回 関東学生陸上競技対抗選手権」男子800m 優勝

「ホクレン・ディスタンスチャレンジ 2021」男子800m 3位

「第106回 日本陸上競技選手権大会」男子800m 優勝

「ホクレン・ディスタンスチャレンジ 2022 20周年記念大会」男子800m 優勝

【自己ベスト】1分45秒85(日本歴代3位)