【子ども記者通信】船橋市で大切にしていきたいもの(七林中学校 滝浪ありささん)

更新日:令和4(2022)年10月17日(月曜日)

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七林中学校子ども記者

 皆さんは「広報ふなばし」に点字版があることをご存じですか。
 点字とは、目が不自由な方も、凹凸に触れることで文字を読み取ることができる“文字”のことです。そして、この点字を使った広報を作っているのが、「社会福祉法人あかね」の皆さんです。広報のほかにも、点字名刺制作や視覚障害のある方向けの音訳、圧着はがきの印刷、データ入力、テープ起こしなども行っています。
 今回私は、点字版の広報を担当している田村さんに点字版の広報の作り方についてお話を聞かせていただきました。
 一般的に点字は、ひらがなのみを使うので、広報の内容をすべて点訳すると、とても長くなってしまいます。そのため、重要な記事や必要な記事などを中心に点訳し、必要な方に届けているそうです。新聞などの縦書きと横書きが混在している文書だと、コンピューターでうまく読み取ることができないため、職員の方が、一つ一つの記事を入力し、点訳ソフトを使って点訳したデータは、つながって印刷されるので、記事を切り離し、表紙にはさみ、ホチキスで留めたら完成です。このような作業を発行の約十日前から行って、二回の校正の後、発行するそうです。
 今回、点字版の広報の他に、点字ブロックについても教えてくださいました。点字ブロックは、岡山県で生まれたそうです。便利なように感じる点字ブロックですが、海外にはあまりありません。困っている人がいたらすぐに声をかけることができる人が多い国には必要がないからです。最近、日本では、点字ブロックの上に物を置いたりする人がいます。直接声をかけることができないなら、せめて点字ブロックの上は安全に歩くことができるようにするべきだなと思いました。
 日本に住むすべての人が、安全に不便なく過ごすためには、点字ブロックの様なものを開発することよりも、私たちが積極的にお互いに助け合うことが一番の近道だと思いました。困っている人を見かけたら、積極的に声をかけてみてください。きっと、声をかけてもらえた人は喜んでくれるはずです。普段何気なく使っている物や場所にも誰かの生活を支えている物があるかもしれません。そのようなものをみんなで守っていきたいです。

(令和4年10月4日投稿)

点字版の広報と一般の広報
(左側が点字版の広報、右側が一般の広報)

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