【子ども記者通信】果敢に攻めるのはフードロスをなくすため!三咲の果樹園「芳蔵園」の取り組み(高根中学校 切替さらささん)

更新日:令和4(2022)年9月6日(火曜日)

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高根中子ども記者

 明治時代から続く芳蔵園(よしぞうえん)の6代目の加納慶太さんにお話を伺いました。
 桃栗3年柿8年といいますが、ぶどうは3年、梨は7年もの月日をかけて実がとれるようになります。梨は20~30年ごろがよくとれ、芳蔵園では50~60年の木もあるそうです。
 梨の収穫時期は難しく、追熟しない品種がほとんどのため、食べごろを収穫・販売しなければなりません。温暖化の影響もあり蕾の眠りが浅く、収穫時期が早くなっているのを、水や肥料のあげ方、袋をかけることなどでコントロールしています。現在、12~13種類の梨を栽培しています。 
 芳蔵園では梨やぶどう、季節の野菜の販売だけでなく、併設する農園カフェ「From Farm」(カフェやキッチンカー)で果肉や果汁を使ったかき氷、フルーツサンド、ジャム、ジュース、梨のドライフルーツ、梨のシードル(お酒)などを販売しています。また、自動販売機を使ってボトルパフェやゼリー、フルーツサンド、焼き芋なども売っています。
 6代続く伝統のある果樹園の経験や技術がありながら、費用も時間もかかる新しいことに挑戦していることを不思議に思う方もいるかもしれません。
 梨やぶどうなどの果樹はとても繊細です。おいしい果物のためには一年中細やかな世話が必要です。しかし、愛情をかけて細やかに世話をしても、傷などがあるために廃棄される果物が何トンも出ていました。
 そこで、廃棄していた果物を先ほどあげたような、さまざまな商品に加工したり、販売方法を変えたりすることで芳蔵園でのフードロスは0に近い数になったそうです。現在は、自分の果樹園だけでなく、地域のフードロスをも無くしたい一心で様々なことに取り組まれています。
 「もったいない」と感じるほど、愛情たっぷりに育てられた果物や野菜を、ぜひ!余すことなく味わってみてください!!!
(令和4年8月31日投稿)

FromFarmのキッチンカー

(From Farmのキッチンカーとかき氷メニュー。金・土・日にオープンしています)

豊水と梨ジャム
(豊水と梨ジャム。ジャムはヨーグルトにいれたり、トーストにのせて食べました。家族みんなに好評でした)

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