【子ども記者通信】知らなかった地元の秘密(旭中学校 安達莉緒音さん)

更新日:令和4(2022)年6月16日(木曜日)

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旭中学校子ども記者

 私の通う旭中学校は、名前のとおり、船橋市の旭町にあります。学校の東側には森があり、そこに熱田神社という神社があります。幼稚園の頃、園のバスが通る道で鳥居を見た記憶はあったのですが、そこに神社があることも知りませんでした。
 昨年、中学校で定期的に配布されている「旭中だより」という学校便りで、校長先生が熱田神社へお参りに行ったこと、そして歴史や背景などを記してくださいました。私はあの鳥居の向こう側にはそのような神社があったのかと興味を持ち、訪ねてみました。また、校長先生にお話を伺い、教えて頂いた歴史 (知らなかった地元の秘密)を紹介したいと思います。
 旭町は、前貝塚町や塚田で発掘調査されている土器と住居跡が縄文時代中期とされていることから、稲作が始まる前から人が住んでいたと考えられています。そして、室町時代にはすでに人々が豊かに暮らす土地であったそうです。
 江戸時代には「後貝塚村」と呼ばれていました。それから明治22(1889)年4月に町村制が施行され、「行田新田村・前貝塚村」と合併し、「塚田村」となり、塚田村の「大字後貝塚」となります。昭和12(1937)年4月に塚田村が「船橋町・葛飾町・八栄村・法典村」と合併し、「船橋市」が誕生しましたが、この時点では船橋市の大字後貝塚のままです。昭和15(1940)年1月1日に船橋市が実施した町名設定により、大字後貝塚が「旭町」と改められました。この時の「旭」という現在の地名の由来には、「後貝塚」の「後」という表記が町名としてふさわしくないと農民たちが訴え、「後貝塚村」の鎮守神である熱田神社の祭礼が十月九日であったので、「九日」を一字にし、「旭町」となったそうです。
 また、熱田神社の御祭神は熱田大神(あつたのおおかみ)であり、熱田大神とは三種の神器のひとつ「草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)」をご神体としている天照大神のことです。天照大神は太陽神であるため、太陽をイメージする「あさひ」と読ませたそうです。
 私の学校の旭(あさひ)には、太陽の如く「未来に向かって光輝く」というイメージがあると校長先生は教えてくださいました。
 皆さんの住んでいる地域や学校の近くにも、今まで気が付かなかった神社があるかもしれません。そこを訪ねて歴史を探ると、知らなかった地元の秘密がわかり、とても楽しいと思います。

(令和4年6月2日投稿)

熱田神社入口の鳥居

(熱田神社入口の鳥居)

熱田神社の拝殿
(熱田神社の拝殿)

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