【子ども記者通信】蒸気機関車を見て(千葉日本大学第一小学校 宮嶋 まな香さん)

更新日:令和4(2022)年12月7日(水曜日)

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千葉日本大学第一小学校 宮嶋 まな香

 皆さんは蒸気機関車を見た事がありますか。薬円台四丁目にある船橋市郷土資料館には、「D51・125号」の蒸気機関車があり、実際に乗車して運転席を見学する事もできます。
 これは、昔船橋市でも蒸気機関車が総武線を往復していて、東部地区には旧陸軍鉄道連隊の練習線が設けられており、市民にも愛着があったことから、交通機関進歩の歴史資料として展示するために設置されたそうです。
 私は、運転席を見学してみました。見学をしておどろいたことが二つありました。
 一つ目は、運転していた人が命がけだったという事です。
 蒸気機関車を運転するには、石炭を燃やさなければいけないので、狭い運転室の中にはけむりがじゅうまんしていて、それはとても高温でした。それに加えて、とても激しい振動や騒音があり、冬の時期はこごえるほど寒く、乗務員の負担は、おどろくほど大きかったそうです。その結果、機関士たちの体の状態は悪く、退職後五年ほどで亡くなる人がたくさんいました。そんな過酷な仕事なのに、乗る人たちのために、とがんばる機関士の方は、その仕事にとてもやりがいを感じていたのだと思い、尊敬しました。
 二つ目は、今でも根強いファンがいるという事です。今は、もうIT化の時代で、蒸気機関車は昭和の時代に運行停止しています。にもかかわらずたくさんのファンがいます。毎週毎週おそうじをされていた資料館の方も、ファンの1人でした。今もきれいに保たれている蒸気機関車は、まるで今にも動き出しそうです。ただ、実際に動かすためには点検などで何と3億円ほどもかかってしまうそうで、動いている機関車を見るのは難しそうですが、動かないままでもとても存在感がありましたので、皆さんもぜひ見に行ってみてください。

(令和4年11月25日投稿)

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