【子ども記者通信】日本のICT教育(三山小学校 松尾蓮太朗さん)
今、日本の学校ではGIGAスクールが始まり、1人1台の端末が配付されています。今回はそんなGIGAスクールについて総合教育センターの豊田さんと花村さんに話を聞きました。明治時代でも今と同じように紙を使って授業を行っていたそうです。しかし今はその紙がデジタルに置き換わっているのです。日本はPISA(ピサ)という調査で、学校の授業でデジタル機器をどのくらい使っているかの割合は先進国の中で最下位だったようです。しかし、ゲームやチャットなど遊びでICTを使うことはどこの国よりも進んでいてトップでした。 その理由は日本のICT整備が外国と比べて進んでいなかったことや、授業で子どもが端末を使うという考えがあまりなかったからです。学校でのICT活用が、時代からも、世界からも遅れていたことがGIGAスクールが始まるきっかけとなりました。さらに、GIGAスクールは、新型コロナの影響で前倒しとなり、最近始まったのです。
端末を使うとメリットもデメリットもあります。紙と鉛筆からコンピュータに変わることでみんなの考えを共有したり、動画などで自分のペースで学習したりすることもできます。また、教科書のデジタル化も始まっています。しかしその一方で視力の低下、チャットなどの悪口などデメリットもあります。GIGAスクールには課題があります。せっかく端末が配付されてもあまり使わないクラスもあればたくさん使うクラスもあり、クラスごとに差が生まれています。
また、学習に関係ないことを調べてしまっている人もいます。これらの課題に対して豊田さんと花村さんは「差を埋めるためにはとにかく使って慣れ、遊んでいる人に対しては壁にルールを貼り出すのではなく自分たちでルールを考えてほしい」と言っていました。
今、小学校ではiPadが使われています。しかし、中学校ではiPadではなく、Chromebookという端末が使われているそうです。日本では最近GIGAスクール構想がスタートしましたが、姉妹都市のオーデンセ市があるデンマークでは10年前からGIGAスクールのようなタブレットを活用した授業が行われていたそうです。
僕がGIGAスクールについて知って特に驚いたことは、日本が学校などのICTはあまり進んでいなかったのにゲームなどの遊びではトップだったということです。今、様々なことがICT化されていっています。今後の日本のICTにみなさんも目を向けてみてはいかがですか。
(令和4年10月17日投稿)
(総合教育センターの外観)
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