【子ども記者通信】発見!三番瀬の生き物たち(中野木小学校 矢田凛音さん)

更新日:令和5(2023)年3月13日(月曜日)

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中野木小学校子ども記者

 2月12日(日曜日)、フィールドミュージアム・三番瀬の会に参加しました。この会では、佐藤聡子さんを代表として、会の方と市民の方で年に4回、三番瀬の観察をしています。
 「今は生き物のことなどもインターネットで簡単に検索できるけれど、大事なのは生き物のつながりを実際に自分で感じることです」という佐藤さんの一言で、観察がスタートしました。                                                                                                                                     
 干潟を歩いていると、三番瀬にはとてもたくさんの生き物たちがいることがよくわかります。水族館ではないのに、カニやクラゲがすぐ近くにいて、海の生き物たちが生活している姿を間近でみることができたので、わくわくしました。こうやって、生き物はつながっているのだと、いまやっと、わかった気がしました。「あの鳥は何だと思う?」ふと、声をかけられてそちらを向くと、会の方々が「望遠鏡をのぞいていいよ」と手招きをしてくれていました。望遠鏡からは、ウミネコやミヤコドリといった、三番瀬の代表的な鳥たちがみえました。鳥の高い鳴き声もきこえてきました。さらに、三番瀬には植物がたくさんいます。三番瀬では、絶滅危惧種に指定されている植物もみることができるのだそうです。「お、また生えているぞ!」と嬉しそうに「フィールドミュージアム・三番瀬の会」の観察の目印の棒をさす佐藤さんたちの姿が、印象的でした。
 見渡すと、どこまでも広がる大きな干潟。太陽が水に反射して、三番瀬はきれいに輝いていました。そして、広い三番瀬での観察は、あっという間に時間がすぎていきました。
 最後に、フィールドミュージアム・三番瀬の会の方にインタビューをしました。聞くと、なんとこの会は15年以上続いているのだそうです!立ち上げた理由は何だったのでしょうか。「かつて東京湾は、多くの干潟が存在していました。しかし、1950年代後半~80年代にかけて、2万4000haが埋め立てられてしまいました。三番瀬も埋立地になりそうになりましたが、子どもたちが身近に干潟を感じるためにも、三番瀬は必要だと私たち市民は思ったのですね。それで署名運動をしたりして、何とか、三番瀬は残ることができたのです。そこで、三番瀬の魅力をもっといろんな人に知ってほしいと思い、この会を立ち上げました」と佐藤さん。また、「文化と自然をつなげる」ともおっしゃっていました。自然に興味を持っていなかった人でも三番瀬に来てもらうために、ミュージシャンを招いたり三番瀬の生き物かるたを作ったりしているそうです。「自分の好きなことから、三番瀬に興味を持っていってほしい」と話していました。
 三番瀬について、一言お願いすると「三番瀬の良いところはやはり、生き物がたくさんいるところだと思います。だからその良さを、これから未来を担う若い世代の人たちが守っていってほしいです!」と答えてくれました。
 三番瀬や自然に興味のある人でも、鳥の名前がわからなかったり、三番瀬のとっておきの場所やポイントがわからなかったりしますよね。そんなときは、フィールドミュージアム・三番瀬の会の人たちが教えてくれます。みなさんもぜひ、三番瀬の魅力にひたりに、この会の人たちの観察に参加してみてください!

(令和5年3月6日投稿)

カニを探しているところ
(カニを探しているところ )
観察中に見つけた鳥
(観察中に見つけた鳥 )

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