【子ども記者通信】『20歳のソウル』~明日につなげて~(三咲小学校 今出惠美梨さん)

更新日:令和4(2022)年7月25日(月曜日)

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三咲小学校子ども記者

 去年の冬、私が通っている三咲小学校で、市立船橋高校の吹奏楽部が演奏会をしてくれました。市船吹奏楽部は、今年5月に始まった映画『20歳のソウル』の舞台となりました。
 『20歳のソウル』とは、主人公の浅野大義さんがたくさんの夢を抱えたまま20歳で亡くなってしまう実話です。大義さんは市船野球部の応援歌「市船soul」を作曲しました。「市船soulが演奏されると得点が入る!」と、SNSなどで話題になり、市船では代々受け継がれています。
 私も映画『20歳のソウル』を見に行きました。大義さんの辛い病気の体験。治ったと思ってもまた再発する病気。苦しくて見ているだけでも悲しかったです。しかし大義さんは死の間際にいるからこそ、だれよりも友情や家族を強く感じたと思います。私が映画を見ているときも「明日死ぬかもしれない」というのに、堂々とした背中でした。大義さんは本当に強い人だと思いました。音楽とともに歩んだ大義さんの人生はきらきら輝いていて、偉大で、生きることの大切さを学びました。
 そして大義さんは私が通っている三咲小学校出身なのです。その縁で開かれた演奏会。ふつうの吹奏楽部を遥かに上回る迫力。大義さんが作曲した応援歌「市船soul」が耳に入ってきた瞬間、鳥肌が立ちました。みんなが汗水たらして何回も練習してきたのが伝わってきました。ほかにもYOSAKOIなどがあり、振りのなかでみんなが飛んだとき、体育館が揺れたほどでした。1時間以上演奏会は続きましたが、一瞬のように感じました。
 映画で大義さんは「毎日朝、目覚めることがプレゼントみたいだ。そうして今日1日が始まるとプレゼントを開けるような気持ちになる。ああ、生きていてよかった」と言っていました。私はいつも将来の夢のことを考えながらぐっすり眠っています。でもそれは当たり前ではなく、もうすぐ死んでしまう人もいるのだ、ということを私は知らずに生きていました。でも、映画や市船吹奏楽部の演奏を通して大義さんを知ってから、毎日を大切に生きようと思うようになりました。

(令和4年7月19日投稿)

全国屈指のハイレベルな演奏

(全国屈指のハイレベルな演奏)

迫力満点のYOSAKOI
(迫力満点のYOSAKOI)

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