【子ども記者通信】出荷できなかった野菜、どうする？（三咲小学校　今出惠美梨さん）

　私は今年2月に二和東にできたTRSという塗装屋に、無料で野菜が置いてあり、自由に持って行っていい、と聞いたので取材に行ってみました。
　なぜ塗装屋に野菜が置いてあるのか、TRSの石井さんに聞いたところ、「この野菜は斎藤農園という農園から出荷できない野菜をもらい、誰でも持って行けるように無料で置いている」とのことでした。出荷できない野菜とは主に大きすぎたり、二股になってしまったりした野菜などです。せっかく食べられるのに形がちがうだけで出荷できないのは、本当に残念です。野菜の種類は主に、船橋で有名な船橋にんじん・白菜・大根などが多いそうです。
　野菜を置く数は日によってバラバラで、多いときは三箱もあります。これだけの数があるということは、TRSに置く前、斎藤農園で出荷できなかった野菜はどうしていたのでしょうか。　
　石井さんの話によると、自分たちの身内に配っていたけれど、年々食べる量も減ってきて残った野菜は廃棄していたそうです。そこで、石井さんは自分から何かできることはないかと思い「うちに置く？」と言ったところ、快く引き受けてくれました。もらってくれたときの気持ちを聞くと、「ありがとう」と言われるとやはり嬉しいそうです。
　TRSでは駄菓子コーナーもあり、放課後は子供でにぎわっています。最近では、子供が駄菓子を買うときに店に立ち寄り、野菜を親のために持って行くことがあります。なぜ駄菓子も置き始めたのか聞くと、目的は2つあり、1つは「近所に駄菓子屋がないこと」、2つめは、「夜までやっているので、もし何かあった時にすぐかけこめるように」とのこと。
　塗装とは別に地元の人達のことを温かい気持ちで考えていて、おどろきました。思いやりに溢れたTRSにあなたも気軽に立ち寄ってみてください。

（令和4年5月20日投稿）

　　　　　　　　　 （無料で置いてある野菜）

　　　　　　　（駄菓子と野菜が置いてあるTRS）

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