船橋市立 前原中学校

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船橋市の給食

最終更新日:平成26(2014)年9月1日(月)

ページID:P015216

 船橋市では学校給食の意義・役割・目標等をもとに、今後の中学校給食はどうあるべきかをふまえ、家庭・地域・社会の実情、生徒の発達段階や個人差への対応等の視点から検討を加え、弁当か給食かの選択、給食の場合はA・B 2種類のメニューのいずれかを選択する方式の学校給食を実施することとした。

基本方針

(1)生徒を取り巻く生活環境に対応できる学校給食
(2)生徒の発達段階をふまえ、個人差を重視した学校給食
(3)人との触れ合いを大切にする学校給食

 以上の3点を基本的な方針とし、学校給食の目標や小学校で形成された学校給食指導の成果を基盤とし、船橋市中学校給食指導のねらいを次のように設定した。
食事を通して、学校と家庭の連携を図りながら、望ましい食習慣を身につけ自己の健康保持増進を図り、自主的な栄養管理に努める能力や態度を育てる。

指導上の留意点

(1)自ら考えて栄養摂取に努め、家庭での食生活へも自らかかわっていく態度の育成を図る。
(2)食事を通しての人との交わりの中で、好ましい人間的触れ合いを深め、個人差を尊重する態度を培う。
(3)望ましい食習慣の形成についての啓発を行う等、家庭との連携を図る。

 本市の中学校給食は、小学校のような教室での食事形態ではなく、食堂で食事する体験の広がりや弁当か給食かの選択、給食の複数メニューからの選択といった食事についての自己決定の場を設け、今まであまり経験のない食事形態が展開されることになる。それだけに下記の事項については、教職員間において、十分な共通理解を図っておく必要がある。

確認事項

(1)食生活における自己管理能力の育成
(2)望ましい人間関係づくり
(3)生活時程における食事時間の位置づけ
(4)各係、担当の活動場面における指導事項や指導組織の明確化

 中学生は、心身の発達の著しい時期であり、嗜好の多様化、体位や体力差の拡大、栄養摂取量等について考えてみると、特に、食生活に対する自主的、自発的な態度や自己の健康の保持増進に対する管理能力の育成が重要である。

(1)弁当か給食かの選択

弁当は、親の心の温もりや家庭の味を感じることのできる食事として、また嗜好・食事の量・体質や疾病への対応等、個人差に応ずる食事としてその効用は大きい。

一方、学校給食については、栄養のバランスがとれた食事の確保や望ましい嗜好の形成等を図ることができる。弁当か給食かの選択は、選択の楽しさ、家庭の事情や都合に対応できる等のよさがある。

弁当と給食の各々が持つよさについて、体験を通して理解させ、弁当と給食の選択、家庭における調理への参加、弁当づくり等に自らかかわることにより自己管理能力を一層培える。

(2)複数メニューの選択

 中学生になると、個人の嗜好がよりはっきりしてくる。また、自分に合った食事を選択して食べることは、食事本来の姿であり、食事の楽しさでもある。栄養のバランスのとれた給食メニューの中から自己管理能力を生かした計画的、意図的な栄養摂取は、健全な嗜好を育てることにもつながる。
 複数メニューから自分が食べるものを自己決定できる機会の経験は、食生活への関心を深められる。

(3)楽しい食事環境としての食堂

 食堂を利用して学校給食を実施した場合、次の利点が考えられる。

ア  小学校給食方式の基礎の上に、中学生の実態に即して、発展的に実施できる。
イ  異学年、異学級との会食を体験することで望ましい社会性を培うことができる。
ウ  生涯にわたる望ましい食習慣の形成に当たって、主体的に取り組む意欲を養うことができる。
エ  食事を通して、将来の社会生活に役立つ食生活習慣を育成することができる。
オ  各学年・全校を通して、教職員と生徒及び生徒相互が心の交流を図ることができ、より好ましい人間関係を育成することが期待できる。
カ  インテリア・食器具・食卓(テープル)・椅子等が整備され、楽しい雰囲気で食事をすることができる。
キ  教室で食べる給食よりも比較的清潔な雰囲気の中で食事することができ、衛生面の効果が大きい。
ク  食堂での給食は、食事時間の効率を高めることができ、教育課程の運営上効果的である。
ケ  食堂を、保護者・地域との連携を深める諸行事の場としても有効に活用することができる。
コ  給食時間帯外の食堂は、オープンスペースとして貴重な教育活動の場として生かすことができる。

<参考文献>   船橋市中学校給食指導資料(平成7年4月1日改訂版) 
                 船橋市教育委員会  学校教育部保健体育課 作成  より