千葉県ヒメコマツ系統保存サポーター
ヒメコマツについて
ヒメコマツはゴヨウマツとも呼ばれ、標高の高い山地など寒冷な地域に生育する常緑針葉樹ですが、千葉県では他県と比べて著しく温暖な地域に生育しています。1970年頃までは房総丘陵に数千本も生育していたとされていますが、近年大量に枯死し、現在は80本にまで減少して絶滅のおそれが極めて高くなっています。
そこで県では、最重要保護生物に選定されているヒメコマツへの理解と保存を目的に、保存サポーターの募集を行い、ヒメコマツの苗を配付しました。今後は、各サポーターが責任をもって管理していくこととなります。自然状態では樹高20m、胸高直径50cmを超える巨木になることもあります。末永く、ヒメコマツの成長を見守っていきたいと思います。
平成30年10月のヒメコマツの様子
9月の台風による塩害で、先端の葉が特に傷んでしまいました。この後、生育にどのような影響がでるか心配です。
令和元年10月のヒメコマツの様子
緑も濃く勢いがあります。樹高も一気に高くなりました。平成30年9月の塩害の影響で枯れてしまった枝もありますが、その脇から元気に枝を伸ばしています。
令和2年10月のヒメコマツの様子
塩害で枯れてしまった枝の影響で、左右のバランスが崩れてしまいましたが、さらに成長すれば大丈夫でしょう。
成長が加速しているので、もっと長い支柱が必要になりそうです。
令和3年10月のヒメコマツの様子
先端が春の強風で折れてしまいましたが、脇の芽が伸びて上へ上へと元気に伸びて、見上げるような高さになっています。
令和4年10月のヒメコマツの様子
台風による被害が心配されましたが、元気に成長しています。緑が濃く、昨年に比べ約30cm伸びています。
令和5年10月のヒメコマツの様子
ヒメコマツの成長記録
平成28年10月 樹高 115cm
平成29年10月 樹高 132cm
平成30年10月 樹高 142cm
令和元年10月 樹高 180cm
令和2年10月 樹高 254cm
令和3年10月 樹高 298cm
令和4年10月 樹高 330cm
令和5年10月 樹高 343cm
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