「ふなばし森のシティ」がフランス政府が認証するエコカルティエ認証ステップ4を取得

更新日:令和4(2022)年12月15日(木曜日)

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フランス政府が認証する「エコカルティエ認証」の最終段階であるステップ4を 「ふなばし森のシティ」がフランス国外において世界初の取得

 森のシティ自治会、船橋市、民間事業者が、「ふなばし森のシティ」におけるまちづくりに関して、令和4年(2022年)12月14日にフランス政府  住宅・持続的居住省が推進する『エコカルティエ認証(Label ÉcoQuartier 環境配慮型地区認証)』の最終段階であるステップ4を、フランス国外において世界で初めて取得しました。

 今回の取得にあたり、「ふなばし森のシティ」において、森のシティ自治会等をはじめとする住民による、包括的なコミュニティを目指した継続的な取組が評価されました。また、「ふなばし森のシティ」でのまちづくりでの経験を踏まえ、民間事業者 ・船橋市が、他の地域・不動産開発においても、住民自らが主体的に関わる持続可能なまちづくりを推進していることを評価されました。

エコカルティエ認証式典写真2 エコカルティエ認証式典写真1 

2022年12月14日、パリで実施された認証式典での様子
 

エコカルティエ認証とは

 本認証は持続可能なまちづくりによって質の高い暮らしを実現することを目的に、模範的な事業に対してフランス政府住宅・持続的居住省が認証するものです。本認証は4段階で審査され、フランス国内では500を超えるプロジェクトがエントリーしています。その内、ステップ1、2の段階に計440プロジェクトあり、ステップ3には78プロジェクト、ステップ4には16プロジェクトが進んでいます。「ふなばし森のシティ」は、2016年にステップ3を、本年はステップ4を取得いたしました。

エコカルティエ憲章と審査

 エコカルティエ憲章は、4つのテーマごとに5つの目標(20の目標)から構成されており、目標ごとに対象地区における計画や取組み内容が定められます。認証には、ステップ1から最終段階のステップ4まであり、持続可能なまちづくりによって質の高い暮らしを実現する模範的な事業に対してフランス政府住宅・持続的居住省が認証するものです。

<エコカルティエ憲章に基づく20の目標>
事業の推進 地域経済
1. 人々のニーズに応える事業であること
2. 事業期間を通じてマネジメントされていること
3. 事業期間を通じた財政面への配慮がされていること
4. 利用者の慣行と管理者に配慮されていること
5. 継続して評価改善する体制であること
11.バランスの取れた地域経済が振興していること
12.多様な地域の機能が配されていること
13.資源利用を最適化、地産地消を推進していること
14.徒歩、自転車、公共交通の利用促進がされていること
15.ITを活用しスマートシティが推進されていること
 
生活環境 環境と気候
6. 既存の都市と融合し適切な密度が保たれていること
7. 助け合いながら生活できる環境であること
8. 安全で健康的な生活環境があること
9. 景観や建築物に配慮した都市であること
10.地域資産をもとに地域振興がされていること
 
16.気候変動リスクへの取組がされていること
17.省エネ・再エネの推進がされていること
18.廃棄物の削減や有効利用されていること
19.水資源の保全や節水の促進がされていること
20.生物多様性や自然環境の保全がされていること
 
<エコカルティエ認証 認証ステップ>
ステップ1 エコカルティエ憲章への署名 開発主体(主に自治体)がエコカルティエ憲章に賛同し、開発の対象となる地区を指定する段階。
ステップ2 持続可能な街づくりの計画に関する審査 開発主体が策定した20の目標に関する計画が適切であると判断された段階。
ステップ3 計画に基づく取組みに関する審査 竣工した開発において、20の目標に関する取組が十分になされていると判断された段階。
ステップ4 ステップ3取得後の持続可能な街づくりの展開に関する評価 ステップ3取得から最低3年が経過した開発に対して、20の目標が継続、発展して取り組まれており、また、他の開発や開発指針、体制などにも反映されていると判断された段階。
 

平成28年(2016)12月8日 「ふなばし森のシティ」がフランス政府のエコカルティエ認証ステップ3を取得

 平成28年(2016)12月8日、フランスのパリで記念式典が開催され、「ふなばし森のシティ」地区において、フランス政府の住宅・持続的居住省が推進する「エコカルティエ認証」(環境配慮型地区認証)を、市が民間事業者とともに取得(ステップ3 )しました。これはフランス国外では世界で初めての認証となります。
 平成28年(2016) から フランス政府がエコカルティエ認証の理念を国外にも広げるべく調査を行った結果、「ふなばし森のシティ」が新しい都市モデルとして認証されました。

 ※ 高く評価された点

 ふなばし森のシティでは、平成25年(2013)に「森のシティ街づくり協議会(現・森のシティ自治会)」を設立し、より良いまちづくりのために住民と事業者が話し合いを行ってきました。
 なかでも、緑化清掃活動や夏祭り、防災訓練など、住民同士のつながりを大切にしながら地域活動を継続して行う、住民参加型のまちづくりとコミュニティ重視の精神が高く評価されました。

ふなばし森のシティについて

「ふなばし森のシティ」

 「ふなばし森のシティ」は千葉県船橋市北本町一丁目における環境配慮型の街づくりです。この街では、先進の環境技術や情報通信技術を導入して低炭素型都市基盤を構築すると同時に、風の流れや緑といった住まいに関する知恵や工夫を取り入れています。
 またコミュニティの組成・育成を通じてシビックプライドの醸成を図りながら、自然と技術のつながりによって環境負荷を軽減し、人と人とがつながり助け合いながら街が育まれていく「未来のふるさと」を目指したプロジェクトです。
 

「山手地区のまちづくり」「新船橋駅東地区地区計画」に基づくまちづくり

 市では、平成13年にまちづくりの指針として策定した「都市計画マスタープラン」をもとに、平成21年に旭硝子工場跡地を含む山手地区のまちの将来像などを「山手地区のまちづくり」として定めました。
 その後、平成23年に「新船橋駅東地区地区計画」を定め、ふなばし森のシティはこの地区計画に基づき、心地よく住み続けられる街づくりを進めてきました。

 山手地区のまちづくりについて

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