第3回海を活かしたまちづくり推進協議会 議事録

更新日:令和6(2024)年3月15日(金曜日)

ページID:P001979

開催日時

平成13年8月28日(火曜日)午後2時~4時

場所

船橋市役所903会議室

日大理工学研究所

まずは去年のおさらいと整理を兼ねて、振り返ってみたいと思います。
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平成12年度に市民参加を得て、船橋市が総合計画を立てました。その中で「生き生きとしたふれあいの都市・ふなばし」ということを基本理念として、六つの都市像を作成しました。その中で具体的テーマとして5番目の「都市の活力を生み発展し続けるまち」という中で「海を活かしたまちづくり」というのが具体的テーマであげられました。
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そして船橋の顔として「魅力あるベイエリアの創出」をするということで、親しみと憩いのある海っぺりの創出、にぎわいのある楽しい川ッぺりの整備、この2つが施策の柱としてあげられました。
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実現化に向けて平成12年度、庁外組織で【海を活かしたまちづくり懇談会】と庁内の横断的組織で【海を活かしたまちづくり庁内検討会】が設置されまして、それぞれ幹事会・検討会で協議を重ね、方針・計画案が提言集、検討会報告書として、市の方に報告されました。
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そして提言集の中で、都市計画マスタープランというもので、3つの将来都市像というものを決定しました。
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分かり易いということで、はくちょう座ネットワーク都市という構造図を提案しております。
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協議の中で、まちづくりの基本的な方向として5つ決定しました。これが去年まで協議を重ねて作成してきたものだと思います。
今日の本題に入ります。今日の議論を基にして案を作成したいと思いますので、この後ご意見を頂きたいと思います。
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これは委員の方が撮った写真です。海が死んでは「海を活かしたまちづくり」は成り立ちません。
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なぜそうなってしまったかというと、これまでの海の位置付けというのが生産の道具であったと解釈しました。海を埋立て、工場を立地させてきた、都市のゴミや生活排水を捨て、海の生物の生存権を無視してきた。人間の欲望を優先してきた結果、海は汚れ魚介類の生存が危ぶまれ、そのつけは人類の子孫さえも脅かされているという状況が今、私達がおかれている状況だと思っております。
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では、それをどうしていけばいいのかということで、海の位置付けを少し視点を変えてみたいと思います。海は人と自然とが共生する生活、これを真の豊かな生活と定義つければ、その生活の指標になると協議をいたしました。そうするときれいで豊饒の海は生物の宝庫である。生物の多様性は心を豊かに生活を潤す。老人は海辺を散歩し子供たちは慈しみの心を学ぶ。こういうなかで、新しいライフスタイルは新しい産業を生み出し活性化にする。これは今までのを要約したものだと思います。
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少し海を離れて、健全な都市とはどういうイメージかということを考えてみました。我々としてはこの6つが必要十分に満足させることが持続的な都市を発展する条件ではないかということを考えてみました。1,経済的活力に満ち。2,コミュニティが快適で暮らしやすい。3,良質な環境が保全されている。4,積極的に市民と行政が協働参加。5,税収を豊かに、重点投資する環境。6,文化の継承・育成。1と5は経済的活力があること。3は自然環境で都市的な社会環境も含まれています。6は持続することが健全な都市の発展だと考えています。
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これをもとに、海を活かしたまちづくりの基本構想を考えるに当たり、船橋の海、川、商業、漁業の集積を活かした、浦安でも幕張でもない船橋ならではのまちづくりを進めることではないでしょうか。その目的は自然環境の保全と快適で豊かな環境、観光港湾をめざすことが目的です。
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そのまちづくりの育成を市の内外にアピールする形で船橋市はいくつか宣言してきておりますが、海を活かしたまちづくり宣言というのをみんなで取り組み、意識を持ってもらいたいと思っています。「私たちのまちには海がある。この海から私たちはたくさんの恵みをもらってきました。そして古くは宿場町として栄えてきました。この営々と続く暮らしのなかで私たちの文化は育まれ、ここに住む人たちへと受け継がれていきます。私たちのまちは交通の要所としてたくさんの人が住み働いています。魅力的な船橋を多くの人たちに知ってもらうために埋もれていた資源や文化を見つめ直し、人と人とが交流して楽しく学びながら、まちを生き生きとさせたいと考えます。海は人の心を癒し、明日への生きる力を与えるまちは明日への希望をつなぐ広場。そんなまちがいい。住む人は来る人に笑顔をもらい、来る人は住む人に笑顔をもらう。そんなまちにしたい。」これはみなさんの手を借りてもっと充実した良いものにしたいと思っています。
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理念に基づいてまちづくりの基本的な方針を9つにまとめてみました。これは提言集のなかで、去年のみなさんの意見を要約したものです。(1)環境と共生するまちをつくる。(2)住んでいる人が生きがいを感じるまちをつくる。(3)自然・歴史・文化に触れ、感動をあじわえるまちをつくる。これは交流人口を増やすことにもつながります。(4)ひとが中心の総合交通計画を実施する。船橋は道路整備が遅れていますので。(5)海や港を活かした観光・教育を行う。(6)船橋駅周辺中心市街地の活性化を図る。(7)港湾地域における産業の再編整備を図る。(8)災害に強いまちをつくる。(9)市民が主役のまちをつくる。これは企業を含めて、市民と行政がパートナーシップをつくっていくというものです。この9つを基本方針としていきます。
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施策の柱として、一番は海ッぺりのことですが(1)船橋市の持つ海や川や商業集積を活かしてまちのにぎわいを創出し、都市に活力を与えるため、海老川河口部分を海に親しめるインナーハーバーとして整備し、湾岸部の集客施設や漁師町を活用する。2番目は川ッぺりのことで、(2)海老川多目的調整池や夏見・金杉地区について、自然と調和した整備を進め、海老川沿いの散策路を活用し、海までのネットワークの形成を図る。3番目は市の計画ではおちていた視点なのですが、海と川をつなぐ中心地のことに触れています。(3)船橋駅南口再開発ビルを商業振興の拠点として、御殿通りや山口横町などの路地裏や舩橋大神宮などのネットワーク化により、回遊性の創出を図る。回遊性の創出を図るというのが、船橋のまちづくりの一つの大きなポイントになっていると思います。以上がまちづくりの基本構想案で、理工学研究所としてまとめたものです。これを基にしてご意見を頂いて、これを修正し充実したものにしようと思っております。

会長

ありがとうございました。前半はこれまでの懇談会で議論してきたこと。あるいはその前の船橋総合計画審議会のとりまとめです。それらの経過をふまえて、今回、協議会の、まずは構想提案ということで、8枚ほどの資料を準備していただきました。協議会で市長に提出するものは、これだけではなく、行間を埋めて文章化して提出することになります。ポイントは今ご説明された部分になろうかと思います。これをさらに充実させていくということで、ご自由なご討議、ご提案をちょうだいしたいと思っております。
進めやすいように順序だっていきます。1ページ目は、ご説明にありましたように、N委員から写真を提供していただきました。非常にゾッとする状況の写真でございます。先だって市川で三番瀬のシンポジウムが開かれました。しょせん三番瀬も東京湾が死んでは成り立たないわけで、この協議会の推進テーマである海を活かしたまちづくりも海が死んでは成り立たない。大きくは東京湾をもう一度生きている海にすることであろうかと思います。そういった大きな目標に向かって船橋のまちづくりをどう対策するかである。2番目からはどうぞご自由に御発言いただければと思います。

J委員

海を活かしたまちづくり基本構想の4、施策の(2)で、海老川の多目的調整池について、自然と調和した整備というなかで、(1)の中には海や川が含まれるわけで、海老川が生き返らないと三番瀬が生き返らない。そういう中で、堂本知事が三番瀬の保全やラムサール条約への協力を提唱しているが、海老川の多目的調整池も県の買収用地であるわけで、県の施策を同じ方向に持っていくべきである。霞ヶ浦にトンボ公園というのがあるが、霞ヶ浦の水を公園の中を回遊させて自然浄化を図っている公園である。自然との調和のなかで自然浄化能力をあらわすような言葉がほしいと思います。海老川の散策路活用だけでは、自然との調和という中の意味が薄い。もっと積極的な方向に進められたらと思います。

会長

海老川に合流する前原川は、COD32で、海老川水系では最悪の状況になってます。それが船橋港に流れている。J委員がおっしゃったような遊水池を通って浄化するだけでなく、さらに積極的にレキ間浄化など様々あるが、前原川にそういった浄化施設をつくるように申し入れて、県も了解している。とてつもなく悪いということは県も十分承知をしております。溜池をつくるだけでなく流れをつくらないと浄化しない。浄化をこの中で読み取れるような言葉に変えたい。積極的な施策を行ってもらえるように申し入れている。それは井戸を掘ってもらう。少しずつですか湧水が得られる。それと積極的に雨水を流してもらう。そうするときれいな水がせせらぎとなって川へ流れ込む。これも県側に申し入れています。

G委員

水をきれいにするということは森のことも考えなければいけない。海側の範囲だけではいけなく、そのことも入れてほしい。海を活かしたまちづくりは、こういうことだけではなく生活者が取り組むべきことも入ってこなければいけないと思う。その辺のことが何も入っていないのではないかと思う。

会長

御説はわかるのですが、どこまで抱え込むかという問題だと思います。市民に対する環境教育的なところまで推進協議会で責任を取らなくてはいけないのかという部分になってきます。里山を保全するということは大切だと思います。海老川から上流を無視しているわけではございません。そういうことを書き込むことは良いのですが、「まちづくりをするのは人が中心である。その一人一人が下水に流す水に注意してください」とそこまで書く必要があるのかなというところが疑問です。

G委員

とても大切のところで、それがないと水はきれいにならないし、まちづくりにならないと思う。

会長

今日の推進協議会の最終リポートとして、一人一人の排水に対する注意、思い入れが大切であると書くことはどうかと思う。より現実的に、この中に書くよりも、環境部が排水に注意して欲しいとピーアールしたほうが効果的だと思います。

E委員

それに関連して、海を活かしたまちづくり宣言について、この中で一言市民の姿勢みたいなものを入れたらよいと思う。詳しくは書かなくても各自の自覚というのを上手く表現して、一言入れて意識の問題としていかがですか。

G委員

海老川の環境だけでなく、まちづくりと考えたときにすべてが入ってくると思う。半分抜けているような感じがする。

会長

よくわかります。ひとづくりだということはわかるのですが、人間の行動意識の問題です。そのまえに経済的な問題が解決されていなければいけない。この問題が解決していないと、下水道整備もなかなか進まなくなってしまう。

P委員

湊中学校の生徒の作文を読んだのですが、希望を持って考えています。市民が湊中学校の生徒と同じように、自分の問題として考えれるようなきっかけがもっとあってほしいと思う。

会長

それは環境教育であり、一人一人の環境行動であると思う。それだけを海を活かしたまちづくりととらえてしまってはいけないと思う。

V委員

基本構想の(9)に市民が主役とあるのですが、どうやって市民が主体的にまちづくりに関わるかということを何らかの与え方をし、水の問題やいろいろな環境の問題を行政に任せるのではなくて市民が主役だということをうまく表現すべきだと思う。それが施策の(1)、(2)、(3)に入ってくるかどうなのかというのは、次の問題になるかとは思うのです。

会長

市民が足並み揃えて良い方向に向かうことが一番良いことで、いかに市民をリードしていくかが重要である。リードの中心になるのが海を活かしたまちづくり宣言で、議会を通して宣言することが大切である。水の水質問題、40%下水道普及率を100%に持っていくことは果てしない先のことですから、合併浄化槽という方向に向かっているわけです。浸透マスの補助金も出しているがなかなか普及しない。子供さんの話がでましたが、子供さんは澄んでいる水がきれいだと見てしまう。実は水質の方が怖いわけで、水質は企業だけでない、一次産業の農業も入ってくれば、我々消費者も入ってくるわけです。これを理解してもらうためには環境教育しかないと思います。

G委員

宣言の中に、「そんなまちがいい」というよりも「そんなまちにしたい」・「そんなまちにする」などみんなが取り組むようになるというものを入れるべきだと思います。

D委員

基本構想とは別に、行動指針、活動指針があって市民が動く。基本構想はハード的なものがある。それに魂を入れる行動指針があった方が良いと思います。ですから行動指針をいれてほしいと思います。

会長

新たなる提案で、基本理念、目的、宣言、行動指針、という提案がありました。人間の心の問題は行動指針である。言い出しっぺは責任を持ってキーワードを提出していただくことになります。宣言のところはE委員とG委員でお願いします。
水というのは重要なので、海老川流域を生かすのも殺すのも水です。最終的のところは三番瀬です。この宣言の中に先ほどおっしゃったニュアンスを活かしていただきたい。
心の問題は行動指針である。心の問題ですから、ご婦人方でキーワードを出していただければと思います。水を流すときに罪悪感を感じているか感じていないか。

I委員

前回、会長は経済的裏付けをつけてとおっしゃったのですが、わからないので私の提出したペーパーには思いついたことを羅列しました。水の処理施設をつくる形の中で環境教育をする感があります。それと人間の心の問題がでているのですが、文章の中に入れるという問題とは別にぶつかってくるのは、何かをする時には必ず反対が起きる。ですから目的を理解してもらえるようにしなければならないと思います。開発をするときには市全体でなくてもその地域の人には理解してもらえるような形にしなければいけないと思います。

会長

ここに書かれていることは、だいたい賛成です。ただ問題は、交通渋滞については、大変大きな問題を抱え込むことになるということです。東関東自動車道の問題については難しいかと思います。
会議の進め方なのですが、回数も限りがございますので、今回で構想、基本的なところは決めていきたいと思っていますのでご協力いただきたい。

V委員

施策について、会議をしている人は海のなかに三番瀬が入っているとわかるのですが、何も知らない人が見るとわからないと思う。ですから海浜公園、三番瀬の再生、ラムサール条約などの言葉を入れ、知らない人でもわかるようにすべきだと思います。三番瀬については、一生懸命やった船橋市が三番瀬の良いところを市川に持って行かれてしまうのかなという心配があります。もっと大胆に切り込んでも良いのかなと思います。

会長

そうですね。この中に三番瀬という言葉を入れるべきですね。見方によっては、三番瀬問題を船橋市から市川市に持っていってしまうというよりも、悪いところを市川が持っていってくれているように思います。マイナスイメージでとらわれる三番瀬は市川にいっていて、船橋側は悪いイメージからは外れているとみています。三番瀬に渡り鳥がくるためには、えさ場を、そのためにはきれいにしなければいけない。そのために海老川を何とかしなければいけないと思います。

E委員

施策のところで三番瀬の重要さには同感です。施策の(3)について、この中で交通のネットワーク化と回遊性が述べられているのですが、海へのスムーズなアクセス、ノーマライゼーションというのを加えるべきだと思います。

B副会長

河川の管理は市ではなく県が行っている。水をきれいにするのに、県と関わりを持たなければいけない。現在、高瀬処理場では処理した水を海に流している。上流に持っていく工夫が必要で海老川に流れをつくるべきだと思う。

日大理工学研究所

県では平成11年度に海老川流域水循環再生構想を出している。これに沿って海老川を浄化することになっています。総合計画書にもあるのですが、花見川処理場と江戸川流域左岸処理場の間にネットワーク管を取り入れている。それを取り入れる計画もあります。

会長

下水処理した水は見た目はきれいですが、CODで7,8くらいです。きれいな水をそのまま海に流すのはもったいない。なんとかポンプアップしてでも上流に戻し葦を通せばCODも下がりますが、窒素とリンはとれないのです。川に溜まったヘドロを流してしまったら海が汚れてしまう。現地で処理すべきであると思う。しかし色々な問題を抱えている。浚渫したヘドロの行き先に河川管理者は困ってしまう。自然の所からでたヘドロは自然のものですから産廃ではないのです。始末するのに大変なお金がかかってしまう。さらに行き場所がない。ですからどうするかというと現場で固めてしまう。固めてしまうと川の底が上がってしまう。流れが悪くなってしまうというやっかいな問題を抱えていますから、葛南土木でも処理しきれないのが現状です。少しずつでも処理をすることは大前提ですが、流れ込む前のところで抑えてしまうことが大切です。下水道が整備されるまでの10年放置をしておけばさらに悪くなる。川は市ではできない。県に対してどういうようなアクションを起こさなければならないかということです。

G委員

まちづくりを考えたとき、自然のことも考えなければいけないと思う。アオサやヘドロをどう利用して循環するかが大切だと思う。新しいネットワークをつくらなければならない。

会長

海を活かしたまちづくりは水問題から避けて通ることは出来ませんが、水環境の話は環境部の話になってくる。水処理は行動指針をつくりあげて、日常茶飯事にいつも取り組む態勢をつくるべきであると思う。字に書いて出すことは楽だが、こういった組織体で実行するとなると大変なことである。自治体が中心に問題を提起し、新しいものをつくるべきだと思う。

E委員

環境の問題を市で取り上げるとすれば、憲法みたい形で解決しなければいけないと思う。あらゆる施策がつながり、原点は環境になってしまう。これを議論するならばこの協議会よりもっと上の、あるいは憲法という形でやらないとここだけの議論だけでは具体性がなくもったいない思う。

会長

川で浄化しましょうというと県は嫌がる。それはなぜかというと国家の予算で川幅の確保をし、河川改修をやったわけです。川の断面を縮小するようなアクションを起こすと、「なぜ国家の予算で川幅を広げたのに縮小する必要があるのか。許せません」とこうなってしまうわけです。私たちにとって県管理の海老川に関しては取り扱いにくいテーマです。むしろこうあって欲しいと要望を出すことは可能だが、実行となると枠からでてしまう。10、20cmの堰をつくってヘドロを貯めて取り出すと県に申請してもなかなか難しいというわけです。

B副会長

港のヘドロについては、多くではないが毎年一定の予算の中で浚渫を行っている。
しかし流れ込んでくる状態では、どんどん溜まる一方である。大学の方で、実証するような実験をして頂きたいと思います。こうなるという実証性が無ければ県も動いてくれないと思う。

会長

おっしゃったことはよくわかりますが、海を活かしたまちづくりの中でそれを行うよりも、別の単独の計画で行うべきことだと思う。

L委員

きれいになってからまちづくりができるわけにはいかないので、同時にやるべきだと思う。そういうものを文章であらわした方がいいと思う。原因と結果をアピールするのが私達の努めです。

会長

いくらでもここの文章に書くことはできますが、推進してくださいというよりも、私たちが推進しますというものを分けたいと思っています。

J委員

海が死んではこの計画が無駄になってしまう。基本構想の目的の中には、自然環境の保全と書かれているわけで、ある程度要望は書かなければいけないと思う。
三番瀬については海老川も関係しているので千葉県とタッグでやれると思います。船橋市の海は船橋浦と昔から言われている。市川全面、浦安まであるわけです。その中に三番瀬がある。歴史的に三番瀬は船橋市の海なのです。だからもっとそのようなことがわかり易いように書いてもらいたい。改善すべきことは改善しないと、まちづくりにならないと思う。インナーハーバーの水を改善しないと、三番瀬を回遊する船も様にならないと思う。

会長

推進協議会でできることと、要望をある程度分けておかないといけないと思う。

J委員

海老川の再生計画があると初めて知ったのですが、川の回復計画という方針を立てればみんなでやっていけると思う。

P委員

今日の基本提案は抽象的で、平成12年度の会議に近いと思う。前回の計画は今回の中にどのように取り込まれるのですか。

会長

たとえば施策の中で言えば(1)番です。

P委員

今日は水の話でこれだけ盛り上がっていますが、もっと他のことにも協議したいと思います。

会長

きょうは構想ですから、具体的に話を進めるには、まずあそこの地権者、船橋市も地権者の一人ですが、わたしが打ち立てた計画を呑む呑まないの問題ですからなんとも言えないわけです。今一番恐いのは、一番の目玉の所が倉庫になってしまう可能性もあります。私たちに協力してもらいたいと思います。

T委員

会社のスタンスとすると、これを判断するのは経営トップなのですが、会議の流れが出来るだけマッチングして会社の方に持っていきたいと思っています。個人として出来るだけまちづくりに協力したいと思う側面と、まちづくりにおいて重要な場所だという認識は社員全員持っています。その中で企業の論理で勝手に行くという姿勢はありません。みんなが議論している方向に、会社の考えをもっていければと思っています。

会長

環境、観光をよくするためには、へそである場所が倉庫と産廃処理では据わりが悪いと思います。

D委員

企業のために、土地の値打ちを上げるための計画であったら自分たちであの土地を使いたいように使うというのが基本方針です。他の地権者も同じです。先ず第一に考えて欲しいのは、あそこが本当にきれいになって欲しいのか。我々の利益とは関係なく、変えて欲しいのであればその方法を考えなければいけない。結論を早く出して欲しいと思います。

会長

このままで良いはずはないわけで、市のためを思ってよろしく、ご検討を頂きたいと思います。

D委員

その基本方針は変わりません。しかしできるだけ早めに、今年度中に何らかの方針を打ち出していただかないと、動かないという会社が2社あります。

会長

ぜひ委員のみなさんに考えて欲しいのですが、都市再生がテーマになっている。船という流通がつく湾岸地域における資源再利用である。産廃などの施設工場を立地させていこうというのが都市整備体制に入ってきている。今、日の出町の先端の所が自動車のスクラップ置き場になっている。それがこちら側に入ってこないようにくい止めなければいけないと思います。これは個別アンケートもございますのでこのへんで終わらせたいと思います。基本構想についていろいろ注文がつきましたが、理工学研究所の方で整理できていますか。

理工学研究所

9月8日までに整理をします。

事務局


9月8日までにこの基本構想に対する提案を文章で頂きたいと思います。そして理工学研究所の方と調整してまとめたいと思います。

J委員


宣言について、最初に文章がたくさんあって、最後に細々としている。ここに一言「住む人は来る人に笑顔をもらい、来る人は住む人に笑顔をもらう。誰もがこのまちに住みたいと考えるそんなまちにしよう。」と付け加えたいと思います。

会長


宣言について、「海は人の心を癒し、今日生きる力を与えるまちは、明日への希望をつなぐ広場。」としたほうがいいと思います。行動指針については、ぜひG委員、キーワードでも結構でございますので、ご提案いただければと思います。

会長


自然共生型流域圏・都市再生型イニシアティブというのが、平成14年度からスタートします。文部科学省、厚生労働省、農林水産省、国土交通省、環境省の5省庁統監の研究テーマです。ポイントは研究の四本柱です。1つはITです。2つ目はナノテクノロジー、材料研究です。3つ目はバイオテクノロジー、生命科学です。4つ目は自然共生型流域圏・都市再生型イニシアティブです。要するにみなさんがおっしゃったように里山から海にいたるまで流域圏でものを考えようという考え方です。そこには自然科学だけでなく、人文社会科学の視点を取り組むこと。そしてまずモデル地区をつくるが第一段階になっている。例えばどんなモデルかというと、その流域にどれNPO,NGOの団体があるか。そういうところが育っているところ。流域における自然環境がどういう関係にあるか。もっと厳しいことを言うと、投票率と川の水がどう関係があるか。というところまでいってしまう。これを立案している人に、海老川流域をモデルにして欲しいということを申し入れましたが、無理ですという返答でした。なぜかというと同じような流域をかかえている川崎市の鶴見川流域があります。鶴見川流域は川崎市も熱心ですし、53の団体が一つの方向に向かって結束しています。もう一つ印旛沼流域をモデル地区にしてくれといいましたところ、これも無理ですねと言われました。なぜかというと、茨城県は県庁の中に霞ヶ浦対策課というのがございます。千葉県には手賀沼、印旛沼対策課すらありません。やはり自治体、県が一体となって流域でどう取り組むかがポイントになる。では琵琶湖は聞きますと、「県知事が一番最初にとんできて琵琶湖をモデルにしてくれと要請がありました。千葉県知事は未だにお見えになっておりません。」といわれました。これらのように千葉県は遅らされてきているわけです。海老川流域を五年後のモデルに組み込んでもらうためにしっかりがんばろうではないかというわけです。海を活かしたまちづくりを1つの目標に向かって、県をも動かすように頑張らなければいけない。市として推進できるものと、ぜひ推進して欲しいいというものを分けて、できたものを市の中に置いておかないで、出来上がった報告書は県や国土交通省に持っていくような、積極的な取り組みをしたいと思っています。そこででてきたのが要望ばかりではなく、市レベルで推進できるものはこれだ。我々の力では及ばない、ここの部分はこうあって欲しいというような区分けをして、最後の報告書をつくりたいと思います。3つの班で基本方針に従って計画を、何を抽出し、どう進めていくかというような具体的な事も出していただきたい。ただしできることとできないものとを分けて考えて下さい。

以上

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