第2回海を活かしたまちづくり推進協議会 議事録

更新日:令和6(2024)年3月15日(金曜日)

ページID:P001978

開催日時

平成13年6月27日(水曜日)午後2時~4時

場所

船橋市役所705会議室

理工研

海を活かしたまちづくり推進に当たってということで、日本大学理工学研究所のマスタープランということで説明します。
<船橋市総合計画概要説明>
時代の基本認識、船橋市における課題、計画の基本的条件
まちづくりの基本理念「生き生きとしたふれあいの都市・ふなばし」
将来都市像(第1節から第6節)
リーディングプラン(11項目) この11項目の中で、日本大学理工学部研究所 として、海を活かしたまちづくりプランを提案したい。
日本大学理工学部理工学研究所が船橋市から海を活かしたまちづくり基本構想・基本計画策定業務委託を受託しています。
<基本構想の3つの地区を表している地図の説明>
1. 船橋海浜公園、潮見、日の出、三番瀬地区
・不法係留の多い地区 ・水路の上に道路を造り、潮見町のアクセスの改善を図る
2.若松、高瀬、船橋港地区
3.海老川~調節池地区
海のにぎわい、活力のまちづくりということで、海や川や商業集積をいかしてまちのにぎわいを創出、インナーハーバーの整備、路地裏や船橋大神宮などとのネットワーク化により、回遊性の創出を図るなどといったものがキーワードとして考えられる。
重点施策
・海老川環境軸の整備
海老川の水上バスの運行
・商業・アミューズメント等集客施設の活用
駅前商業地域に関して、案内マップ・サインの提案
・回遊性の創出による商業・サービス業の活性化
・漁師町の活用
・船橋海浜公園の整備・充実
・三番瀬ミュージアムの整備(大きな意味、東京湾ということで、自然環境博物館)
・プレジャーボート(マリーナ施設の整備)
以上を含めて全体像として海を活かしたまちづくり整備事業ということで、提案します。
魅力あるベイエリアを創出するということで、幾つかキーワードがありますが、私どもの具体的な提案としまして、親しみと憩いのある海っぺりの創出
・民間活力を活かしたみなとづくり
・インナーハーバー計画の推進
・船橋港親水公園の整備
・日の出水路の整備
・海浜公園、三番瀬の整備
にぎわいのある楽しい川っぺりの整備
・海老川を活かした魅力の再生
・海老川調節池の整備促進
今まで説明したことは、これから船橋をどのようににぎわいのある、活力のあるまちにしていこうかという、現状と将来提案出来るであろうということを説明しましたが、今回マスタープランにつきまして具体的なものをご説明します。
リラクゼーションと言う言葉のごろ合わせとしまして、船橋の地の利(リ)を活かした開発、海と港にふれあうことができ、にぎわいと活力ある楽(ラク)園 である、非常に豊かな水産物が船橋港にはあるということで、医・食・住を含んだグレードの高いまちづくりをしようではないかという意味の贅(ゼイ)沢なウォーターフロントシティー、カップル、家族連れ、高齢者に1日中楽しめ、そこに留まるということを想定しまして、所(ション)ということで提案させていただきました。
具体的に提案する施設概要です。
・温浴、元気回復施設
・市場と食堂街
・温泉治療高齢者施設
・文化公共施設
・東京湾自然環境博物館
・船橋マリーナ施設
3箇所で係留施設を想定しています。
・住居
戸数1000戸予定、分譲型、地上30階(遠方から見たときにあそこが千葉の新しいまちと判る)
・ホテル
ディズニーランドがある舞浜のホテルがいっぱいであり(稼働率85.2パーセント、12月期90パーセント以上)、限界の状況にある。船橋の新しいポートタウンの中に、ホテルを設置することにより、人を船橋に呼び込み、お金を落として貰う。(500室、ランドマークとして遠くからでも認識できるものとする)
・自然環境博物館
自然豊かな東京湾の環境を、環境教育の一環としてミュージアム施設を造るという、船橋の環境教育の一環で東京湾自然環境博物館をうことが 一つのオリジナルではないかと考えている。
・健康増進施設
高齢者に優しい、温浴、歩行浴、プールを併設したスポーツ健康増進設
自然と共生した21世紀型の健康増進施設
スパ、温泉、サウナ、プール、マッサージ、癒しのあるリラクゼーション施設
・温浴元気回復施設
自然と共生した温浴施設、時間消費型拠点、リラクゼーション施設
・産直市場
船橋港に水揚げされる新鮮な魚介類を威勢良く店員が売る。新鮮、旬、船橋港の特質を活かし、安く買い物が出来る。生産農家が直に農産物を売りに来て、売ったり買ったり出来る。朝市の雰囲気を出す。
・市場に上がった食材をそのまま食堂で料理して食べることが出来る施設。
機野菜、無農薬野菜など健康を考慮した素材を使用してつくる店。
市場のコンセプトをそのまま店の中に活かす。
環境・健康・食文化がキーワード。
・温泉治療高齢者施設
温泉という日本人に馴染み深いものを媒介として、高齢者が毎日施設に通って英会話を習ったり、同世代の方々とコミニュケーションを図る。
キーワードは寝たきりの老人にならない、健康づくりをする施設。
・文化交流施設
メインとなるものは、ワールドデザインファクトリーで、世界から一流の職人を招き、その職人による工芸品の展示と直販。船橋国際文化村として留学生のための交流 村を造る。
・施設概要
この地域は現在工業地域に指定されており、文化交流施設では映画館なども含まれるので、準工業地域に計画変更をする必要がある。
ゾーニング図
マリーナ、高層の住居棟2棟、その廻りはグリーン(植栽)、マーケット、産直市場、文化交流施設、高齢者の為の施設、国際文化村(留学生の滞在施設を含む)
マスタープラン上でのイメージパースとして、ホテルと住居棟が高層棟になっており、新ポートタウンの中でのランドマークということで、非常に大きな位置づけになっている。外観に関しては、煉瓦のようなものにすることによって、港まちのイメージを出す。

ここには、地元の人、その周辺の人、市役所の人、開発したい人たちがいます。目的は違いますが、ここに一緒に居るわけです。私は、自転車で船橋のまちを何回も周ったことがあります。そこで、悲しい場所を見ました。可能性が多いのですが、全然使われていないので勿体ないと思います。転換できれば良い。今日は、船橋の港についての可能性について話をしたい。基本はそこにあるイメージを作りたい。
次に、船橋の港プロジェクトについて分析したい。
私の考え方の基本は人間です。人間の知覚、考え方。判りやすい場所は気持のいい場所で、使いやすい場所です。
仕事、働き方、考え方の基本の例として、1年前にブタペストで都市計画をしたものがあります。ブタペストの中心から少し離れたところで、古い工場港です。工場は少しずつできなくなり、今はゴミとなるしかないところです。それを見ると、全て新しく造ったまちです。
特徴を使って全体の場所にハッキリとしたイメージと秩序をつくりました。建築は計画せずに、イメージだけを計画しました。最初は、一緒に使う空間を守ったり、場所のイメージをデザインしたり雰囲気を入れました。全体的な秩序を決めた後、全体の決まりで他の人は易しく開発できます。
次は、私の視点から船橋にあるチャンス・可能性について説明します。その為に必要な点を説明したい。
場所の分析は、場所の内容ばかりではなく、場所の廻りにある関係もとても大切です。他の場所を見ると意味が出てきます。東京から計画地が遠いということです。遠くても繋ぎ(交通網)は悪くないです。高速道路、船の繋ぎは良くて、良い可能性です。その可能性では、やはり海を考えなくてはなりません。全ての関係をみると、計画地には2つの良いことがあります。海のイメージとやはり港が大切です。その2つの関係と港のイメージを使うのは、A先生の計画の長所です。港のイメージは何時も特別です。考え方は2つあります。例えば、港は中と外との間です。港は陸と海の間です。港には国際感覚があります。地元の人とお客様がいます。伝統と海の向こうから来た文化です。決まりも必要です。自由も必要です。ですから、何時も港がその中間で、両方を合わせる可能性です。それは、全ての港の話です。東京湾、船橋市、その間港です。でもその間黒い場所は工場です。船橋市の海は工場です。港が中心です。まちが大きくなると秩序が必要です。その時、港は強いイメージになるから秩序が必要になります。まちは港の中心から育ちます。港は全体ですが、その中は色々な思いが有ります。色々あるのは自由ですが、自由が強すぎると、統一が無くなって全体は崩れます。だから、一緒に秩序を守らなければなりません。
計画地を見て下さい。スケールによって意味が違います。計画地は東京湾の部分であり船橋の部分です。計画地は港の部分です。でも、計画地は自分の個性がある場所です。そういう考え方で全てを考える必要があります。計画地は外の関係が必要だから、外にある秩序を取り込まなければなりません。その為には、それを外から入れる必要もあるし、自分の個性を作る事も必要です。
部分と全体の関係、外と中の関係で、気を付けなければならないことは、部分の計画地の性格が強すぎると、全体の調和が無くなり、統一性が無くなり、無意味なことです。2つ目の問題は、計画地の内容で内外の内容が違いすぎると繋ぎが段々無くなります。2つのことは長期的で全体的に考えると、計画地も廻りも良くなります。計画しながら廻りが開発する可能性もあるので、その可能性を使わないと勿体ないです。計画地と港は一緒に考えなくてはなりません。私は自転車で船橋港などに行きましたが、良い可能性があるのに、全然使われていないから悲しかったです。今まで説明した考え方で、A先生の計画の長所と短所を説明します。外の繋ぎで、例えば、外から秩序を取り込むことです。例えば、道を延ばすことです。廻りにある空間の際を延ばすことです。繋ぎを作ることは大切です。計画の時は、楽しさを計画地の中心に集中しない方が良い。集中しすぎると外の方が困ります。外の方が淋しくなり、開発しにくくなります。その計画で、未来の開発の計画も考えることもできます。例えば、廻りにある秩序を守らなければならない。それを、小さい一般的な住宅に対して希望が必要です。合わせなければ港全体が統一できません。長期的に上手く開発するには、計画地の中だけではなく、廻りでも開発しなければなりません。例えば、そこで一緒に使うマーケットの予定が有りますが、それをマリーナとかそこに歩道橋を造って、みんなが全体の場所で散歩できるようにする。それもイメージを考えなくてはなりません。そこはうるさい場所だから問題です。そこで問題を可能性に転換できます。うるさい場所のイメージを使って、うるさくて、若くて、安くて、強いイメージを作ることが出来ます。新しい小さい店、音楽、ディスコ、バイク、バイクは悪くてでも面白いイメージです。悪いイメージは全然イメージが無いより良いことです。イメージが楽しすぎたり、面白すぎたりするより、簡単で判りやすい方が強いイメージを作れると思います。1つのイメージ、それは秩序を守ることです。イメージと秩序を決めたら、自分で秩序を守らなければなりません。秩序を守らなければ全体は統一しません。地元の人は、チャンスとか可能性について少し不安があります。新しいことは決まりがないと不安があるのは自然なことです。先生が提案する国際留学生館は心配するのは自然なことです。でも、それは決まりがないと、新しいことは危ないかもしれません。しかし、イメージとか秩序を決めたら、可能性しか残っていない。国際留学生館は可能性です。一度決まりが出来たら安心することが出来ると思います。
地元の人、市役所の人、お願いが有ります。可能性が大きいのだから、考え方も大切です。必ず、長期的に考えて下さい。全体的に考えて下さい。そして、協力して下さい。計画は大きな可能性です。部分しか有りません。大きな可能性は、全体の港の開発センスです。
東京では、センターとかショッピングモールなどが非常に多いですが、それは面白くても全然関係がない部分の集まりですから調和しなくて場所の雰囲気もありません。落ち着ける場所はありませんでした。部分的には面白くても、全体ではいい場所はありません。船橋で全体の調和を考えた港のまちを作ることが出来たら、これは初めてのことです。これは、良い可能性です。港は、みんなの港でないと価値は有りません。ですから、全体的に考えなくてはなりません。色々な使い方があるし、色々なことが集まっています。飲み屋も必要ですし、焼き鳥、魚など、色々なものがないとつまらない場所です。全体のなかで、部分が統一して調和することです。でも、長期的な考え方、計画が必要です。一番大切なことは、皆さんが目的を一緒に持つことです。それと協力関係です。

会長

盛りだくさんの計画が提案されました。これらの中で、取り込みたいものとか、海老川についてはこうありたいとか、潮見町の方は大変難しい所ですが、アイデアなどを出して頂きたい。日の出地区の阪和周辺地につきましては、船橋にとって起爆剤と思っておりますし、1年前から懇談会の中で地権者の方も船橋の為に何が出来るのかというスタンスに立ってお考えいただけるだろうと、その前提のもとに土足で踏み込んで幾つかのことを言っております。そして、ビルを開発してそこに公共のものを織り込んでいくためには、やはり、資金的バックがないと何もできない。マンション或いは商売になるであろうホテルを取り込む。そう言うようなことを地権者の方々にご理解いただいて、そこで、資金的にバックできればその周辺、足下に市の将来に役立つような施設を取り込みたい。船橋の駅を降りて、本町通り交差点を抜け、港に行くまでの間を回遊すること、活性化に繋がるような施設をセレクトして中にはめ込んでいきたい。これは、地権者側から見れば、全部金になるものが良いと、公共施設等々はいらないとおっしゃるかもしれません。しかし、そこは我々も市民の一人であるという幅広い考え方に立っていただいて、社会的公共施設を一緒に抱き込んだ形で再開発へ向け、ご協力いただければと思っております。
留学生のZからここだけでは駄目と批判を受けました。全体の中の日の出でなくてはならない、そのイメージを考える必要がある。もう一つは、何回も言われてきていることですが、船橋がおでん文化というか、Zの話を聞いていると、港町というのはおでん文化なんです。彼は、東京湾沿岸を見てきて、自分が落ち着く場所は何処にもないよというわけです。自分の落ち着ける場所は何処かと宿題を出したところ、出てきたのは、あのようなおでん文化です。港というのはそれだけ魅力的なところというのを非常に強調しております。
また、船橋市も姉妹都市をもっている。どうも日本という国は留学生に対して文部行政もあまり温かくない。大学もなかなかドミトリィを持っていない。ということで、公設民営型のようなドミトリィがここにできると、船橋国際都市というものができるのではないか。こういうイメージを持っていたら、地元の人は、異文化、外国人が入ってくると、心配をするのではないかというのが彼の第1に言ったことです。その心配は、取り決め、秩序が成り立てば心配はいらないということを彼は強調したかったようです。

D委員

我々地権者の基本姿勢として、市のやることに反対はいたしません、従って、未来永劫あそこで今の営業をしていかなければならないということではありません。協力はさせていただきますが、積極的に事業を自分で立ち上げてというところは今のところありません。

会長

この協議会としてはある前例をもって進めたいと思います。港、そのバックヤードの7.5ヘクタールを対象にしてこんな物が欲しい、そして、先ほど申しましたようにあの民地を動かす為には、財政的裏付けを付けなくてはならない。これは、この協議会でも考えるべきことであると。そうすると、なんで売れるかというと、マンションとかホテル用地として売れる、というようなことだろうと思います。それだけが出来たのでは港のまちの接続にはならない、どんな仕組みのものが港を活かしたまちづくりとして必要なのか、今日、日大理工学研究所の方から8つぐらい出てきてると思います。プリントの中では9点出ていますが、これについて今後これを一つ参考にしていただいて、こんな物が欲しいな、こうした仕組みが欲しいというものを取りまとめて、ここでご提示いただければ、それを研究所の方に渡して絵にしてイメージにしていくような作業をしたい。

V委員

懇談会で決めた環境・観光港湾、確かに観光の部分はこの原案(ふなばし・ポートタウン)の中には結構面白いことが出ていますが、環境についてどのようにインナーハーバーへそれを表現するのか、船橋港全体のイメージというものをどのように設定するのか、その時に三番瀬について市長もラムサール条約に登録ということでかなり・・・・
そういう一つの大きな流れがあって、海を活かしたまちづくりの計画づくりの中にこの三番瀬の性格付けをどのようにインナーハーバーに反映させていくのか。

会長

ここには東京湾自然環境博物館

事務局

基本構想の中で今回出しますので、その中に三番瀬とか位置づけされます。今日は、1パートとしてインナーハーバーの部分が出たということで、その為にスケジュールもご説明しております。今回は、基本計画の1つのパートです。基本構想というのは試案を今作っておりますので、それを皆さんに議論して頂き、全体的に環境と観光の皆さんに提言いただいた部分を肉付けしたものを提案したい。

会長

市長は三番瀬ミュージアムといっております。三番瀬ミュージアムでは私は小さいと思います。どうせやるのであれば、東京湾ミュージアムぐらいに広げてしまおうと言っております。三番瀬ミュージアムなるもの、どんなイメージになるのか市長の頭の中はまだ見えません。出たところは三番瀬ですから、東京湾自然環境博物館といってしまえばぐるっと水の環境まで入る。東京湾の水質環境まで踏み込めるのではないか。そういうものが具現化して、目で見て勉強できるような博物館というものを、この港の中の軸に抱き込もうと。

事務局

市の基本構想の中で三番瀬ミュージアムというのは、今あります三番瀬をそのまま保存して、箱物を造ろうというものではありません。そこを環境教育の一つの資源の場にしていこうと、あくまでも案内人とかガイドなどの専門家をそこに入れて、そこの部分で三番瀬ミュージアムというのを提案し位置づけしていこうというものです。それとの関連性をこれから図っていきますので、インナーハーバー部分とどうすれば関連するか。

V委員

先ほどの留学生会館など非常に良いと思いますが、船橋もいろんな外国と姉妹都市という形の中で、アンデルセンの銅像がインナーハーバーに造っても良いのかなと思いますが、その時、市長が言ったラムサール条約は、世界に向けて船橋が発信したということで、国際都市として船橋の位置づけを考えたというところを、その辺の性格付けみたいなところを考えて

会長

この会はラムサール条約推進協議会ではなく、まちづくり推進協議会ですから、ラムサール条約が主たる目的ではないと思うのですが。それは、別の動きでなるようになると思うのですが。

V委員

1回目の推進協議会の中で話のあった、船橋・市川・浦安市でやっているのは判るが、それを全部この会議に持ってきて、2時間かけてラムサールを議論しようとは言っていない。しかし、そのように1つの大きな動きがあるので、そういったこともふなばし・ポートタウンという具体的なまちづくりの中に、東京湾ミュージアムをまちの設計の中にどのように入れるのか、その辺のニュアンスをもう一つ出せたらいいのかなと思います。

会長

例えば、東京湾博物館を箱物を含め、システムも含め誰がお金を出しますかと言ったら、出す人はいないです。PFIが絶対成り立たない部分だと思うのです。それを具体化して行くにはどうしたら良いですかというのが、今回のこの協議会の中で議論し、事務局が頭を絞らなければならない分担になってくると思います。したがって、ここに出してきたのは、博物館を含めこんな物が考えられますよということです。これ以外に何か意見があれば出していただきたい。

E委員

問題を整理しますと、土俵作りが第1で、この土俵をいかに広いつながりを持って、皆さんの得意な分野をどう発言するかという、これは土俵だと思います。この土俵の中で皆さんの意見を具体化させるのであって、事務局の方は完全無欠のものが出来るはずがない。ただ、この報告書で一番大事なことは舞台を造ると同時に、事業をやっているところがなかったら、絵に描いた餅になってしまう。その事業化の主体は、ホテルとマンションで、このマンションとホテルを事業化の柱とすると、いろんなアイデアというのはむしろ皆さんに、海老川とか三番瀬をもっと関連づけるアイデアを言葉で、それを具体的にまとめるのは事務局だと思う。ただし、資金計画が事業の中で明確にならない以上、いくらお金にならないものを積み重ねてもしょうがないから、その柱みたいなものが、マンション、ホテルであり、ここでビジョンだとか、或いは、皆さん方が他にいろんなアイデアがあるのかどうか、そこら辺が根本にありまして、更に柱の廻りにいろんなアイデア、いろんな結びつきを皆さんで提案して、最終的な土俵は分かれているのであって、ただし、みんなが勝手気ままにやると、この報告書がまとまらない。そういうことで、中心になっている人がまとめる方向として意識していることと、皆さんの議論を広めていきたいという2つのことがごっちゃになっている。そのごっちゃになっているということは、中心になる事業化のスタディを進めなくてはならない、更に我々としてはいろんなアイデアを具体的に提案する。その辺で整理がつくのかなと思いますし、私も次回からいろんなアイデアを出していきたいと思います。

B委員

北海道の川にあるマリーナは300艇程度だが契約できないぐらい繁盛している。海老川でマリーナ事業として可能性が無いわけではないと思うが、1例ですが。

S委員

不法係留艇を法的に整理しないとマリーナを整備しても、不法係留できるところはマリーナに船は入らない。不法係留をさせない法律を作っていきませんと、折角造ったマリーナでも入らない。

J委員

環境というのはそういうことも意味していると思う。不法係留を許すようなことでは環境整備になっていない。

B委員

私が言いたかったのは、海を活かしたまちづくりというと、タイトルからしてやろうとしているのは海。先日、ららぽーとから船橋橋まで車で通ったら、引き潮だったものだから汚泥というのか卵の腐った臭いが充満していてどうしようもない。

S委員

あそこには4万立米のヘドロが溜まっていて、海老川の環境軸の整備といってもそういうところから始めていかないと話が始まらない。

B委員

海を活かしたというが、死んだ海でどうします。そういう現実から逃げてしまうと、いくら何かをやっても始まらない。

O委員

具体的な話になると、親水公園から船橋橋まで行きますと、歩道が途中で切れて駐車場になっている。ジョギングをしていると車が来るとそこで止まらなくてはならない。そういうことから始めないと事は始まらない。

B委員

浚渫をしないと誰も行かない。海が臭い。

会長

第1回目の時に話しましたが、具体的事業として5年で出来る事です。そして、海老川のヘドロを浚渫して欲しいといっても市の事業ではない。県の事業です。そして、県の事業であるときに我々の範疇から離れますが、市行政から県行政へ要望を出す、同時に我々もここは将来調節池から港まで船を通したいと、だから調節池に船着き場も造りたいと、ついてはそのような環境ではない、住民から臭いと文句が出て何とかしてくれと言われて、今から数年前に川底を固めてしまった。その固めた上にまたヘドロが溜まっている。そのようなことを皆さんでお考えいただいて、ヘドロを無くして欲しいというのは、海を活かしたまちづくり推進協議会の仕事ではないと思います。市の環境部が、しっかりと住民のクレームを聞いて県に要望すべき事項です。

事務局

それは、今環境部と県との調整をしております。何故あそこにヘドロが溜まってきたかというと、海老川周辺は浸水地域だった。川幅を広げることが出来なかったことから川底を掘ったわけです。その影響でヘドロが溜まりすぎている。全て止水から入っているんです。船橋は止水から入って、今そこのところに切り替わってきていると言うことは確かです。そうすると議論の中で県を含めて環境部としては要望とともに、市の方も調節池の中に浄化槽を造っていきます。高根川には造りました。今回、前原川にも造っていく、今流れてくるのは全て家庭雑排水です。工業用水はクリアーされています。そこをどの様にしていくか、家庭に1台の浄化槽にするかということで議論しており、一つ一つ手を打っているというのが現実で、ただ、少し時間がかかると言うことは確かです。

C委員

最初の出だしは、海を向こうに見たら暗いことがあると、市民もそこを活かしてほしい、ここはあくまで海を活かして海老川からずーと活性化が保てるようなまちづくりなんです。勿論、そこへ環境を盛り込んで行くけど、環境会議ではないので、勿論、皆さんが今までやってきた大事な積み重ねや意見は入れさせていただきますが、ここでヘドロを何とかしましょうとか、そういう意味ではないところを感じました。それから、市民があそこに何か作ってもらいたい、市民が海を活用できる物を造って貰うと動きが取れると言うことは、その後の具体策ですから、どんなに急いでもゆっくりになります。

L委員

E委員は一度模型をお出ししています。それで、懇談会の会議を締めくくっていますよね。

E委員

あれは懇談会の第1部会の中で、イメージを出して下さいと言うことで提案した物で、事業化を考えて出した提案ではありません。

L委員

それを踏まえて推進協議会があるのではないですか。

会長

それを推進すべきと言うのであれば、それを出して頂いて、どうやって事業化するのかとか、商工会議所と一緒になってやるとか。

L委員

それとミックスするのかと思っていたが、まったく前回のものが・・・
前回は国から予算を貰うと言っていました。国立の物を造りたいと仰って、国立のミュージアム・・・

会長

それも国へ働きかけます。しかし、国が直ぐにお金をくれる訳ではない。採算ベースにあうかどうかチェックが出てきます。

L委員

それはまだ結論が出るわけではありませんから、こういう要望でしたという前提に立った上で、新しく大学側が考えている案がありますよという説明があれば、私どもはそれについていきますが、去年やったことが何だったんだ、また、こういうものが出来る、それを何処に建てると言ったら阪和さんのところに。

D委員

今回の案の中に、前回の物は含まれております。

O委員

地元の住民としましては、いろいろ提案した中で、地元としてはこういう構想で出来上がれば何も言うことは無い。伝統と港町の昔からのものを重視しながらと、Zに言っていただきましたので、我々住民としては昔からの港町、文化と伝統を入れながらということについては・・・

ものの早さの話です。早過ぎるという心配があります。早さで大切なことは、考え方は造り方より早くないと困ります。頭の方が早く行かなければなりません。育ち方は2つあり、全体から部分と部分から何処かに、部分から育つと最初は早くできますが、後で第一歩から全然出来なくなる問題です。全体から育つのはもう少しゆっくりでも長く続いています。だから、造る前は全体のイメージ、秩序が必要です。それは、もっとゆっくりした話ではありません。それは、出来るだけ早く。それは、エコノミーのルールです。早くできないと、価値はありません。出来るだけ早く秩序を作りましょう。秩序にパワーが必要です。決める人が必要です。それは、市役所の義務です。秩序はお金はかからない。今回のプロジェクトはとても大切ですが、その後で、第2案、第3案も出来るように考えておくことは必要です。

P委員

まちづくりということについて、もう少し柔軟に考えていただきたい。阪和のところに素晴らしいシティを造ると言うことと、それから、海老川周辺或いは港周辺或いは三番瀬でも、そこが本当にすがすがしく美しくなって、それ自体が自然の力を発揮すると言っても、まちづくりとして絶対渡せないものがあります。まちづくりというのは建物を造る、或いは、車をスムーズに走らせると言ったことだけでなくて、X委員さんが言った、急ぎすぎではないかというのは、やはり、海老川をきれいにするというような事が、みんなが好ましいことだと思うようにするということも、まちづくりとして重要なことだと思います。

会長

仰るとおりです。ただそれは、上流部分の下水道整備が進まなければ解決し得ない問題。解決するとすれば、一人ひとりが合併浄化槽で先行して投資をして貰う。そして、田んぼからも肥料がいっぱい入っている排水を止めて貰う。そのように個人が努力すれば、早まるかもしれませんが、公共下水道に従ってのっていこうとすると、今普及率が40パーセント、これを99パーセントまで進めるのにあと30年ないし50年ぐらいの時間がかかる。しかし、それまで汚しっぱなしで良いのかと言ったときに、まちづくり推進協議会は実は何も出来ないんです。1軒1軒の家に浄化槽を付けて下さい、そして、田んぼからは排水を流さないで下さい、という方法もあります。しかし、今まで通りの水田の耕作方法を取りますから、全部川へ出てくるわけです。そうすれば必ずヘドロは溜まるわけです。それを毎年のようにヘドロさらいをするために、県がそれだけの予算を組んでくれるかというと、組めないわけです。溜まりに溜まって臭くなって住民が騒ぎ始めてやっと予算が付く。

S委員

毎年2000立米程度やっても、・・・

会長

仰るとおり、元を絶たなければ汚れは無くならないのです。

事務局

川の治水から始まっていますので、浸水を何とかしようということで深く川を掘ったのです。

会長

海を活かしたまちづくりプランとして、提案する問題があるのだったらやってもらうし、それを一つ一つやっていくのは大変です。一つ一つをどうやってクリアーしていくのか考えないと同じ事を繰り返している。折角、海老川環境軸に書いてあるのだから、海老川がどうしたらきれいになるのかやったほうがいいと思います。

事務局

担当課を呼んで勉強会をします。

会長

お金については、民間投資ですから投資してくれれば我々は見ていれば良いわけです。しかし、民間だけのものでは折角の港の一等地を、公共のものが入っていなければ我々あの港に入って行けません。あそこはプライベートの土地ではないので入っていけません。公共の施設が抱き込まれて始めて港に入れるわけです。そのような仕組みを地権者と話し合って納得していただければそのような開発が可能になる。

J委員

皆さんが言ったのはイメージだと思うのです。Zが言うのは、川をきれいにして海をきれいにして、港全体としてこのような形にしたいと。そして、それに向かって絵を描いて、それを積算して、人を集めるというようなことを積み重ねていかない限り具体化しない。また、優先順位やどこから手を着けるとか。
先ほど、事務局がグループを作るという話がありました。当然手法は決まっているわけで、金があれば直ぐに出来てしまう。それは判っているが、そういうイメージを付けていくということが必要で、そうでなければ皆さんが考えているものができない。全体でイメージが湧けば何処から手を着けるかという理想に向かっていけば良い。

C副会長

その時に、皆さんの今までの環境の問題なんかも入れていけば良いのではないか。

以上

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