急性出血性結膜炎

更新日:令和5(2023)年4月1日(土曜日)

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エンテロウイルス(70型)やコクサッキーウイルス(A24変異型)などのウイルスよって起こる結膜炎です。潜伏期間が約1日と短いことと、鮮やかな結膜下出血を起こすのが特徴です。発病後1週間程度で治ります。結膜下出血が起きると白目がまっ赤になり、患者さんや周囲の人がビックリして慌てますが、出血はそのうち吸収されるので心配いりません。アポロが月面着陸した1969年に最初の世界的流行があったことからアポロ病の名前で呼ばれ、世界中で大流行を起こしたことがありましたが、今は流行は軽くなってきています。

症状

突然の強い目の痛み、ゴロゴロ感や異常なまぶしさといった症状で始まります。まぶたの腫れ、めやに、結膜の充血、特に白目にポツポツとした点状の出血がみられる結膜下出血を伴います。通常、約1週間で治癒します。ごくまれに発症後6か月から12か月に四肢に運動麻痺をきたすことがあるので、経過観察をする上で注意が必要です。

潜伏期間

 1日~2日

感染経路 

涙やめやにで汚染された指やタオル類からの接触感染。

予防

涙・めやにに触れた手などから感染しますので、手をよく洗い、目に触れるようなものは、人と共有しないようにしましょう。目薬の共有はしないでください。

感染拡大防止

ほとんどの場合、目をこすった手や目を拭いたハンカチなどから感染します。よく手を洗うことが重要です。また目を拭くときはテッシュペーパーなどの使い捨てのものを使い、患者さんはタオルなどは家族と別のものを使うようにしてください。洗濯も別にし、入浴も最後にしましょう。熱に弱く、90℃で5秒の煮沸消毒で死滅します。熱消毒できないものは次亜塩素酸(家庭用塩素系漂白剤)やアルコール等で拭きましょう。

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