麻しん(はしか)

更新日:令和5(2023)年7月21日(金曜日)

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麻しんウイルスの感染によっておこります。感染力が強く、免疫のない人が感染を受けるとほぼ100%発症します。予防接種を受けないと、多くの人がかかる病気ですが、一度かかると強い免疫ができます。

症状

 カタル期、発疹期、回復期に分けられます。

カタル期

38℃程度の発熱や咳、鼻水などのカゼ症状、結膜の充血が現れ次第に増強します。2日から3日の発熱が続きます。頬粘膜にやや隆起した約1mmの白色斑点(コプリック斑)が出現します。

発疹期

カタル期での発熱が1℃下降し、再び39度以上の高熱が出るとともに発疹が現れます。発疹は耳の後部や首あたり、額から始まり、その後全身に広がっていきます。発熱は3~4日続きます。カタル症状が一層強くなります。

回復期

解熱し、全身状態が改善します。発疹の色は薄くなり、カタル症状も次第に軽くなります。合併症のない限り、7~10日後には回復します。

潜伏期間

 10~12日

感染経路

空気感染、接触感染。患者の気道の分泌物にウイルスが含まれています。カタル症状の始まる1~2日目から発疹出現後4~5日まではウイルスが排出されています。

予防

予防接種を行うことが効果的です。これまでに麻しんワクチンを接種していない人は、接種しておきましょう。

感染拡大防止

免疫を持っていない人が麻しん患者と接触した場合、接触した時期から3日以内ならワクチンを接種すると発病を抑制する効果があるといわれています。学校保健安全法では、「第二種の感染症」に区分されており、「発疹に伴う発熱が解熱した後3日を経過するまで出席停止とする。(なお合併症の中で最も警戒すべき脳炎は、解熱した後再び高熱をもって発病することがある)」となっていますので、登園・登校の時期は医師に相談してください。

医療機関の方へ

麻しんは、感染症法の全数把握が必要な5類感染症です。その中でも診断の際には直ちに届け出が必要な感染症となっております。 

麻しん疑いの患者を診察した場合、ウイルス遺伝子検査を実施しますので、まず保健所へご一報ください。検体採取について、ご協力をお願いします。

行政検査は、PCR検査のみであるため、麻しん特異的IgM抗体検査は、民間検査機関等をご利用ください。

詳細については、下記リンク先をご確認ください。

麻しん(はしか)に注意しましょう

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