年末年始に海外へ渡航されるみなさまへ~海外渡航者のための感染症情報~

更新日:平成29(2017)年12月8日(金曜日)

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一般的に海外で注意しなければならない感染症

渡航先や活動内容によって、罹患する可能性のある感染症は大きく異なりますが、最も多いのは食べ物や水を介した消化器系の感染症です。日本で発生していない蚊や動物などが媒介する感染症が海外で流行していることがあり、注意が必要です。予防接種が受けられる感染症については、余裕をもって医療機関へ相談するなど、適切な感染予防策をとるようにしてください。

  1. 食べ物、水を介した感染症
    A型肝炎、コレラなどは、発展途上地域では広く発生する感染症です。
    生水・氷・生の魚介類の飲食は避け、火の通ったものを食べるようにしてください。
  2. 蚊を介した感染症
    ・マラリア、デング熱は熱帯・亜熱帯地域で広く発生する感染症です。マラリアは全世界で年間2億人の患者、約43万人以上の死者があると報告されています。
    ・デング熱は全世界で年間5千万~1億人の患者が発生しており、2015年には広い地域で爆発的な流行が頻発しました。近年は、アジア、中南米、アフリカなど熱帯・亜熱帯地域に広く分布しています。
    ・ウエストナイル熱は、北米を中心に患者が報告されています。感染時期のピークは夏から秋です。原因となるウイルスは、アフリカ、ヨーロッパ南部、中央アジア、西アジア、北米、中南米、ロシアなど広い地域に分布しています。
    ・ジカウイルス感染症は、中南米を中心に、多数報告されています。感染症状自体は軽度ですが、ジカウイルス感染症の後にギラン・バレー症候群の発症や、ジカウイルスの流行地域で小頭症の新生児が増加していることが報告されています。妊娠中のジカウイルス感染と胎児の小頭症との関連が示唆されていることから、妊婦及び妊娠の可能性がある方は、可能な限り流行地への渡航を控えてください。
    渡航する場合は、長袖着用や虫除けスプレーなど、蚊に刺されないための対策が必要です。 帰国後、症状の有無にかかわらず、少なくとも6か月、パートナーが妊娠している場合は妊娠期間中、性行為の際に適切にコンドームを使用するなどの配慮が推奨されます。
  3. 動物を介した感染症
    狂犬病は、我が国では昭和32年以降発生はみられませんが、依然として世界中の国々で発生しています。犬だけではなく、他の哺乳動物(ネコ、アライグマ、キツネ、スカンク、コウモリなど)からも感染し、発症すると有効な治療方法はありません。野犬をはじめとする野生動物との接触を避けることが大切です。

現在、特定地域で発生している感染症

鳥インフルエンザ:東南アジア、アフリカの一部地域で発生が見られています。感染した鳥と濃厚に接触した方が感染します。一般的なインフルエンザの予防に心がけ、手洗いを徹底し、生きた鳥(ニワトリやアヒル)が売られている市場や養鶏場にはむやみに近寄らないようにしましょう。

正しい予防知識

海外で感染症にかからないようにするためには、感染症に対する正しい知識と予防方法を身につけることが必要です。特に、飲料水、虫刺され(蚊やダニなど)、動物との接触には注意が必要です。

予防方法

なま水(水道水など)は飲まない
水道水は、3~5分沸騰させるか塩素消毒する
ミネラルウォーターなどビンやカンに入ったものを買う
水道水から作った氷も下痢の原因になるので、氷入りの飲み物には用心
アルコールが入っていても菌は死にません

魚介類・肉類

十分に火の通ったものを、熱いうちに食べる
日本人には生や半生を好む人が多いのですが、感染の危険が大きくなります

野菜

生野菜は避け、火を通したものを食べる

乳製品・卵製品

いたみやすいものなので、衛生状態の悪いものや調理後時間のたっているものは避ける

果物

果物は皮をむいて、むいたらすぐ食べること
(皮をむくまでは衛生的ですが、皮をむいた瞬間から菌が表面で増えはじめます)
長時間放置されていると思われるカットフルーツは食べない

網戸がしっかりとされた宿泊施設、エアコンのある宿泊施設を選ぶ
ゆったりとした長袖のシャツ、ズボンを身につけ、できるだけ皮膚が露出しているところを少なくするようにする
ディート(DEET)などの有効成分が含まれる虫よけ剤や蚊取り線香を活用する

ダニ

ダニのいる草原や森林地帯を避ける
袖先がぴったりとした、色の薄い長袖の服を着用する
虫よけ剤を皮膚の露出部、特に、頭、ウェスト、わきの下、足指などと服につける

動物

むやみに動物に近づかない
病気や死んだ鳥に近寄らないこと、ニワトリを多数あつかっているマーケットなどに行かないことを心掛ける

 

帰国後の注意

感染症には潜伏期間があり、帰国後しばらくたってから、具合が悪くなることがあります。その際はすぐに医療機関を受診し、渡航先、滞在期間を必ず申し出ることが重要です。
空港や港の検疫所では健康相談を行っており、帰国時に具合が悪かったり、不安に思うことがあったりした場合には、積極的に利用してください。

海外の感染症に関する情報の入手

出発前に旅行プランに合わせた情報を入手しておくことが大切です。厚生労働省検疫所および外務省では、ホームページにより海外の安全に関する情報を提供しています。また、空港内検疫所においても、リーフレット等配置し、情報提供しています。

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この記事についてのお問い合わせ

保健所保健総務課 結核感染症係

〒273-8506千葉県船橋市北本町1-16-55

受付時間:午前9時から午後5時まで 休業日:土曜日・日曜日・祝休日・12月29日から1月3日

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