【日本テレビ「満天☆青空レストラン」でも紹介】江戸前の新名物とは!?

更新日:令和5(2023)年1月12日(木曜日)

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船橋漁業の救世主!“ホンビノス貝”とは!?

※この記事はバックナンバーです。

ハマグリに似たこの貝、食べたことありますか? この貝は“ホンビノス貝”といい、今、江戸前の新名物として注目されているんです!
これまで船橋の採貝漁業は、アサリ漁が盛んに行われていました。しかし、ここ数年は青潮が発生し、漁獲量が激減……。漁師たちは頭を抱えていました。
そこで登場したのが“ホンビノス貝”です! 

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“ホンビノス貝”、いったいどこから来たの!?

東京湾で最初に発見されたのは、約20年前と言われています。その誕生は、北米からの貨物船に付着してきた説やバラスト水(※)に紛れ込んできた説があります。また、輸入業者が売れ残ったホンビノス貝を海に放流したという説もあり、定かではありません。
なお、ホンビノス貝は北米産(外来種)ですが、アサリなどの在来種とは生息域が異なり、湾内ですみ分けが出来ています。よって、生態系への影響はなく、駆除等の必要もありません。
※バラスト水……大型船がバランスを取って航行するために積む水

漁獲量は右肩上がり! 8年前と比べると約7倍!

貝漁師の吉種さん(浜俊丸)は「10年ほど前までは捨てていましたよ。でも、食べてみたら味はよく、人気も出てきたのでホンビノス貝を採るようになりました。ホンビノス貝は、青潮の被害を受けにくく、おまけに一年を通して採れるので、今では我々漁師の収入を支える大切な存在ですね。」と言います。まさに、“ホンビノス貝”は船橋漁業の救世主です!

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上のグラフは、船橋漁港に水揚げされるホンビノス貝の漁獲量と取引額です。ご覧のとおり、右肩上がり!平成19年度と平成27年度を比べると、なんと約7倍の漁獲量です。いま“ホンビノス貝”が注目されていて、人気急上昇中ということがひと目でわかりますね!
※資料:船橋市漁業協同組合より

サイズは様々。多様な食感を楽しめる!

ホンビノス貝の大きさは、小さいものでアサリよりひと回り大きい程度、大きいものは10cmを超え、ハマグリとほぼ同じか、やや大きいほどです。
その大きさを比べてみましょう!

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画像上段:左からハマグリ、アサリ
画像下段:様々な大きさのホンビノス貝

その大きさによって、多様な食感を楽しめるのがホンビノス貝の魅力。大きいホンビノス貝の身は、しっかりとした歯ごたえを楽しむことができます。身を刻んで食べるのがオススメです。
小さなホンビノス貝は、身がふっくらで柔らかいですよ!

北米産の“ホンビノス貝”、気になる味は…!?

“クラムチャウダー”の具といえば、日本ではアサリを使うことが多いようですが、本場のアメリカでは、ホンビノス貝を使います。
ホンビノス貝の身は、ふっくらと肉厚で、二枚貝ならではの美味しいダシがたっぷり出ます。大きめの貝は、やや噛み応えがありますが、それもホンビノス貝のうまさです! 浜焼きに酒蒸し、お吸い物、パスタ、カルパッチョ、かき揚げ、鍋、ラーメン、ピザ……。いろいろな料理の食材として重宝されているのですね!

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なお、ホンビノス貝のメニューは、地元のさまざまな飲食店で提供されています。名産の小松菜やスズキ、にんじんなどとともに、船橋産の食材をぜひお楽しみください!

日本テレビ系「満天☆青空レストラン」で宮川大輔さんが“うま~~い”!

そんな大注目の“ホンビノス貝”は、3月18日(土曜日)に日本テレビ系の人気番組「満天☆青空レストラン」で紹介されました。お笑い芸人の宮川大輔さんや陣内智則さん、そして俳優の野村周平さんが「うま~い!」を連発!!

■日本テレビ系「満天☆青空レストラン」(平成29年3月18日放送)

“ホンビノス貝”は、どこで、いくらで買えるの!?

人気急上昇中のホンビノス貝ですが、まだまだスーパーや鮮魚店での取り扱いは少ないのが現状です。そこで、ホンビノス貝をほぼ一年中、安心して購入できるお店を紹介します!なお、ホンビノス貝は生命力が強く、冷蔵庫で1週間ほど保存できます。砂抜きも不要ですので、本当に嬉しい食材ですね。

■船橋漁業協同組合直売所「みなとや」

価格:700g 500円(税込)
営業時間:午前10時~午後3時
定 休 日:毎週火・水曜日および、時化が続いた時
問い合せ:047-434-0668(電話・FAX共用)
※売り切れや入荷しない場合があります。お出かけ前に「みなとや」に電話で確認を!!

■船橋市地方卸売市場
全国各地の旬の魚介類が集まる市場。ここは、関係者だけではなく一般の人も買い物を楽しむことができ、ホンビノス貝を取り扱うお店もありますので、ぜひ一度お出かけを!
価格:店舗により異なり、1Kg 400円~
営業時間:店舗により異なり、午前10時くらいまで
休 場 日:主に毎週水曜日と日曜日
問い合せ:047-424-1511

かなりの重労働! ホンビノス貝の“漁”とは!?

船橋の海では、現在およそ30~70歳代の漁師たちが、漁を行っています。多くの漁師が、ひとりで船に乗り、重さ10kg以上で約4mの鋤簾(じょれん)を用いて、手作業で漁を行います。

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ホンビノス貝を食べるときには、自然の恵みとともに漁師さんへも感謝しつつ、美味しく料理していただきましょう!