【テレビ番組でも紹介!】船橋の海苔

更新日:令和2(2020)年2月4日(火曜日)

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口に入れた瞬間にフワッと広がる芳醇な磯の香りと柔らかな口溶け…。船橋の海・三番瀬では伝統的な漁法で獲れる“海苔”がいままさに旬を迎えています!

「都心から近い船橋で海苔漁?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実は船橋は昔から漁師町として栄えたまち。中でも、海苔漁は50年前に1000軒もの漁師さんたちでにぎわいをみせていました。いまではわずか4軒となりましたが、いまもなお、伝統的な漁法で海苔を守り続けています! つまり、船橋の海苔は数少ない漁師がこだわりの漁法で守る“貴重な”海苔なんです。

全国的にも「船橋の海苔」の品質は折り紙つき!

「船橋産の海苔」は、口に入れるとさっと溶け、香りの強さと色つやが特徴です。その品質の良さは毎年行われる千葉県の “海苔の入札”で証明されています。今年度の1月中旬までの入札では、全国の海苔の平均卸値が約1,600円(100枚あたり)であるのに対し、船橋全体の平均卸値は、約4,300円(同)と、倍以上の価格で取引きされています!まさに「船橋の海苔」は折り紙つきです

数々のテレビ番組でも紹介!

毎年、海苔漁が最盛期になる冬場には「船橋の海苔」が、テレビや新聞、雑誌など様々な媒体で紹介されます。各メディアの方に、”船橋の海苔を取り上げたい!”と思っていただけるということは、それだけ価値の高い海苔ということです。

≪これまで取材を受けたテレビ番組(一例)≫

「船橋の海苔」、美味しさの秘訣は!?

海苔漁師の朝はとにかく早い! 潮時にもよりますが、朝6時前に極寒の東京湾に向けて出発します。漁場までは、船橋漁港から約20分。「ららぽーとTOKYO-BAY」や元南極観測船の「SHIRASE」を過ぎると、遠くに海苔漁場が見えてきます。日の出とともに、海苔漁のスタートです!

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美味しさの秘訣! その(1)「漁法」

船橋の海苔の美味しさの秘訣は、「漁法」と「漁場」にあります。

まずは、「漁法」。船橋の海苔漁師たちは、遠浅の三番瀬だからこそできる“潮の干満差”を利用した竹ひび式”(固定の支柱柵)という伝統的な漁法に、今でも大変こだわっています。

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上の写真は、潮が満ちている様子。海苔網は海中に潜り、海水の養分を十分に取り込んでいます。

これは、 潮が引いた時の海苔網の様子で、海苔網は海上に浮き、たっぷりと日光を浴びています。まさに、潮の干満差を利用した伝統的な漁法です。これにより、アミノ酸が増し、旨みと甘みが強く香り高い海苔が育ちます。

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支柱柵の固定張りは、網の張り方や高さが海苔の発育に影響するため、まさに”職人技”。非常に手間暇のかかるこの漁法ですが、船橋の海苔漁師は、質の高い海苔を生みだすべくこの伝統を守り続けています。また、海苔網を年に数回張り替えることで、生えたばかりの柔らかい海苔が収穫できます。

美味しさの秘訣! その(2)「漁場」

美味しさの秘訣! その(2)は、「漁場」です。

「漁場」の船橋三番瀬は、江戸川や荒川などの一級河川からたくさんの水が干潟に流れ込み、海苔に必要なミネラルなどの豊富な栄養分が海水と混じり合うため、海苔の養殖には大変適しています。また、船橋は江戸時代に御菜浦(おさいのうら)と呼ばれた天領地で、魚や貝を将軍に献上するほどの良好な漁場でした。船橋の海苔の味は、その頃からお墨付きです!

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美味しさの秘訣! その(3)「潜水艦で一気に海苔を収穫」

海苔の収穫は、通称“潜水艦”と呼ばれる摘採船で行われます。これは、支柱柵に張った海苔網の下に船を潜り込ませる様子からそう呼ばれ、船は網の下をくぐるようにして前進していきます。

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海苔網の下にもぐっているとき、船上で回転するバリカンのような刃で、網に付いた海苔を次々と刈り取っていきます。

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海苔網が張られた漁場を何度も往復すると、“潜水艦”は摘み取られた生海苔でいっぱいに!

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生海苔は鮮度が命! 摘み取った生海苔は、すぐに帰港し、漁家の加工場へ運ばれます。異物の除去や裁断、乾燥などいくつもの工程を経て、その日のうちに縦21cm×横19cmの「乾し海苔」に加工されます。

伝統ある船橋の海苔漁。漁師さんは「栄養源が豊富な船橋の三番瀬で採れる海苔は、全国でも引けを取らない美味しさだ。もっともっと多くの人に知ってもらい、食べてもらいたい!」と語ります。

船橋自慢の美味しい海苔の収穫は、3月下旬まで続きます。ぜひ一度味わってみてはいかがでしょうか。 

食通が唸る希少な食材“生海苔”!

突然ですが、「生の海苔」を食べたことはありますか? 加工場へ運ばれる前の、乾し海苔に加工される前の“生海苔”です。

鮮度が命とも言われる生海苔、ゆえに滅多に市場に出回らず、また寒い時期にしか収穫できないため、口にする機会は少ないのでは…。

そんな希少な食材“生海苔”は、船橋漁業協同組合の直売所「みなとや」で、海苔漁の季節のみ販売されています!

見てください、この黒光り! これが“生海苔”です!

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この黒光り! 新鮮な証です! 初めて見た方も多いのでは!?  一般的によく目にするパリパリの「焼き海苔」と全然違いますよね。 シャキシャキとした歯ごたえ、そして味と香りがとても強い船橋の海苔。収穫したての生海苔もぜひ味わってみてください!

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店 舗 名:船橋市漁業協同組合直売所「みなとや」
価  格:1パック200g 600円(税込)
営業時間:午前10時~午後3時
定 休 日:毎週火・水曜日および、時化が続いた時
問い合せ:047-434-0668(電話・FAX共用)

※生海苔の販売は海苔漁の時期(12~3月頃)のみで、売り切れや入荷しない場合もあります。お出かけ前には、必ず「みなとや」に電話で確認を!! 

生海苔の創作料理を紹介!

さて、この生海苔、どのようにして食べたらいいのでしょうか…。
そんな心配は無用です! 購入時に「みなとや」のスタッフに聞いてみてください。海苔のレシピがもらえますよ。また、テレビ朝日「相葉マナブ」の番組ホームページにも、「船橋の海苔」を使ったレシピが掲載されています。http://www.tv-asahi.co.jp/aibamanabu/recipe/170205/

参考までに、生海苔を使った料理の一例を紹介しますね。
まずは、“生海苔あんかけ”を使った料理です。写真は、出汁巻き卵に“生海苔のあんかけ”をかけた一品です。出汁のうまみとともに海苔の風味が口いっぱいに広がり、箸が止まりません!

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次の写真も、エビ団子の上に”生海苔あんかけ”をかけた料理です。”生海苔あんかけ”は、アイディア次第でいろいろな料理に合わせられます。

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こちらは、あつあつの”生海苔の味噌汁”とコトコト煮込んだ”生海苔の佃煮”。これだけでもご飯が進みますよ。
生海苔をふんだんに使って、ゆっくりとした「ニッポンの朝食」を満喫してみてはいかがでしょうか。

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